2011/11/04 | ほらでいっぱいの町にぼくのうそが白い息と共に流れてる

ほらでいっぱいの町にぼくのうそが白い息と共に流れてる

わたしはかもめ。飛べないかもめ。日記みたいなもの。

かなしみを
オブラートで包んでみる
とても薄くて不安な膜

破けないように
そっと手の平に乗せて運ぶ
そんな行為が無性にいらつく

いらつきは
刺々しくて
オブラートでは包めない

「当たり前さ」
と誰かが笑った。
カンに障る笑い声

町に響く
幸せな空気と共に流れる
とてもとても不快な笑い声

誰かの家の壁に向けて
オブラートで包んだかなしみを投げてみる

後悔したくなるような
鈍い音を発して
かなしみは空気に溶けて
周囲に散らばる

固まったわたしは
成すすべもなく
またかなしみを作り上げる