横浜を出て二日目の朝、午前6時に起床した私はコッヘルでご飯を炊いて食事の支度をして波の音を聞きながら食事をした。
昨日炊いておいたご飯で、おにぎりを握って出発準備をしていると、昨日私にこの場所を提供してくれた「イマナリさん」が来て話し込んでしまった。
8時20分.身支度を済ませて新潟港に向かってバイクを走らせた。
海岸線の402号線で寺泊を過ぎると有料道路の越後七浦シーサイドラインに変わり再び402号線となって新潟市街に繋がっている。
シーサイドラインは海と岩場の間を縫って走る極上のコントラストが気持ちよかった。
シーサイドラインを気持ちよく走って再び402号線に合流して新潟港に到着した。
フェリーのターミナルビルの前にバイクを停めていたらフェリーが岸壁を離れて行くのが見えた。
一足違いで目の前からフェリーが出航して行った。北海道行きの便は一日一便しかないので仕方ないので翌日の乗船券を買ってフェリー乗り場を後にした。
とりあえず345号線で海岸線を走り新潟から30キロ程離れた海岸にバイクを寄せて浜に下りた。
藤塚浜で朝、握ったおにぎりを食べてコーヒーを沸かして海を眺めながらコーヒーを飲んだ。
することもないので浜で横になって昼寝をした。海風が気持ち良く、波の音が心地よく眠りを誘った。
目が覚めたのが3時過ぎ、とりあえず地図を眺めていたら「瀬波温泉」と言う文字が目に入ったのでそこで温泉に入ろうと思いバイクに乗り再び345号線で村上市にある瀬波温泉まで走った。
午後4時に瀬波温泉に到着して少し立派な旅館に入ってみた。
女将さんらしい着物姿の女性が出迎えてくれ、私は入浴だけしたいのですが可能ですか?
と聞いたところ快く受け入れてくれたのでタオルと着替えを持って浴室に案内されて向かった。
入湯料は400円、今にしてみたら安いのかもしれないが当時は高いなと思っていた。
しかし広い浴槽を独り占めで一番風呂は最高に気持ちよかった。
入浴を済ませた私は濡れたタオルをバッグをパッキングしているパッキングロープにくくって飛ばないようにして走りながら乾かそうとした。
バイクで走るとタオルが後ろでなびいて何だか楽しい気分になった私は走りながら鼻歌を歌った。
なるべく新潟港から近
シュラフに潜って寝ようとしていたらテントの前まで足音が聞こえて止まった。
一呼吸してから声がした。
「すいません、誰かいるのですか?」
私は誰だろうと思いテントを開けてみたら懐中電灯を持った警察官であった。
「?なんですか?」心当たりがないし悪いことしてないのに何だろうかと思って私は警官に聞いてみたら、実は近所からの通報で浜に不審者がテントを張っていると通報をうけました。と言うことを聞かされていささか驚いた。
私は旅の話をして今朝フェリーに乗り遅れたことを話して明日、北海道に旅立つ旨を話したら逆に警察官は旅の応援と安全を祈願します。と言ってくれて世間話をしばらくして帰ってくれた。
とんだ珍客であったが本州最後の晩にしては良い経験になったなと思い波の音を聞きながら眠りに就いた。


