冬の事件
私が初めてバイクに乗ったのは昭和53年の高校1年の冬でオヤジが仕事で使っていたホンダの70ccの4サイクルのバイクをこっそり失敬して乗っていた。
ギヤはオートクラッチの3速ロータリーだったと思う。
クラスでは免許を取得してバイクに乗るのが当時の流行であり憧れでもあった。
高1で原付免許、高2で中型二輪、高3で普通自動車免許を取ると言うのが当時のクラスの常識みたいなものでもあった。
しかしながら我が家ではアルバイトは許されず、学生は勉強が本文であるから免許取得など言語道断と言う家庭であったのでこっそりと親の目を盗んで乗っていたのだ。
冬休みに法事があるから田舎に行くかと親に誘われて「勉強があるから行かないよ。」
と言って親が留守をしているときに事件は起きたのだ。
親が居ない冬休みの間、羽根を伸ばしてバイクに堂々と乗り回してある日の夜、友達と
二人乗りをして山下公園の前でバイクを停めているときに警ら中の警官に職務質問をされてしまったのだ。
無免許運転はその場で発覚して警察署に行き警官に絞られ家族に連絡され兄貴しか自宅には居ないので兄貴が迎えに来たのだが兄貴に警官の前でこっ酷く怒られて苦い青春の思い出になってしまった。
余談だが当時兄貴は受験生で免許を持って居なかったのでバイクは警察署から自宅まで押して帰ったのだ。警察署から実家までは随分と長い道のりで黙々と押して歩くバイクは重かったな。
後日、親が帰宅してこっ酷く叱られたことは言うまでもないことだ。
高校時代のバイクはこれで断念となったが2年の時は友達は中型二輪免許を取ってバイトしてバイクを買ったと言う自慢話を羨ましく思いながら聞いたものだ。