
オツカレサマ ココロ カラダ
游幻堂・・・柿の木庵
そこへ行くのには、電車を乗り継ぎおよそニ時間かかる。
その二時間が、別世界へと誘う準備の時間なのだ。
駅から歩いて15分ほどなのだが、途中の急な坂道は
登るのを辞めたくなるほどの坂のため、タクシーを使う。
車を降りると柿の木が迎えてくれる。
今はもう、実は収穫されているが・・・
五段ほどの階段を上ると、柿の枝が頭にあたりそうになるので
自然に会釈をする感じで玄関に進む。
柿と同じ色をしたドアの中央に鉄製の「ドア叩き」がある。
正式の名称は知らないが、それに手を伸ばすとドアが開く。
今まで一度も叩くことはおろか触れたことがない。
主人は待っていたかのように、タイミングよくドアを開けてくれるからだ。
「お待ちしておりましたよ、遠くまでようこそ」
これがいつもの挨拶だ。
私は、玄関をあがりすぐ左手にある部屋へすすみ、
カバンを置き上着を脱ぐと、ソファーに陣取る。
沢山の本に囲まれたこの部屋の、この場所が一番のお気に入りだ。
冷たいものを飲みたい時には、ハイビスカスティーが。
温かいものの時には、日本茶が用意される。
お茶受けに出るお煎餅は、主人の目下のお気に入りで
チーズの風味があり美味しい。
「業務スーパーって知ってる? そこで売ってる。
安いケド、美味しくて、今はまってるんだ・・・」
そんな説明を聞きながら私は、山積みされた雑誌の中から
『インテリア』の本を取り写真を眺める・・・・。
洋書だが写真だけで十分楽しめるし、インテリアは面白い。
少し落ち着くと、二階へ行くよう促され、
アロマセラピーの部屋へ案内される。
そこで私は、日常の疲労を取り去るための施術を受ける。

こちらは・・・イメージです。