
私の住むマンションの敷地のすぐ隣には、誰も手入れをすることのない桜の木が1本、鎮座する。
ドアを開けるとその桜はすぐに見える。
ヨコハマの開花宣言の1、2日前には咲き始める、早熟な桜である。
今朝、見逃しがちな「我が邸の桜」の写真を撮った。
かつては、この桜をバックに、子たちの入学式写真を撮ったな・・・などと思いながら。
朝、ドアを開けると花びらが舞う。「少し今日は風があるな。」
早熟な桜は、散り始めも早い。
通勤途中にある、空き地となった場所にも1本、長年このあたりを見守る桜がある。
そめいよしのではない。咲く時期はほぼ一緒だが花の色は白い。やがて色を変えピンクになる。


ちょうど今は色の変換時。白とピンクがメッシュのようで面白い。
冬、葉をすべて落した直後から、堅い蕾が枝につき始める。
時折、暖かな冬の陽光を浴び少しずつ蕾を大きくする。
やがて、蕾が色を持ち始め、懸命に蕾を開こうとする。
そめいよしのが咲くと同時に、白い花が咲き始める。今まさに満開。色を変え花びらはやがて散り始める。
白色と薄桃色の桜吹雪の下を通り、足を一時止め、ため息をついて「お仕事に行こう」と一人呟く。