200Q  <G7>
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胡散臭いつくり話のようなお話はこうだ。
店はお休み。定期的な休店日はないのだが、あの日は同業者の
ミニ会議があり10人ほどが夕方から集まり情報交換をしていた。

解散したあとに、酔った女性がひとり飛び込んできたらしい。
オーナーも無碍に帰せずミネラルウォターを飲ませていた。

後片付けをすましシャッターを下ろそうとしたが、女性がなかなか
帰らない。というより眠り込みそうで困惑していた。

そんなところへオイラが入っていった訳だ。
「準備中」のお札に気がつかないおバカさんだったらしい。

お断りをしようと思ったらしいのだが、どうやらオイラは
オーナーの「好みのおぢさん」だったらしく無事入店できたんだそうだ。
酔客の連れかなとも思ったらしいが、離れて座ったので休店日の
おバカなお客第1号となれたわけだ。

いきなりの失礼をお詫びするようオーナーから
言い付かっていたマスターは一気にしゃべり終わると、
オイラの空いたグラスを持ち、
「おかわり しますか?」と尋ねた。

「オーナー好みのおぢさん?」  イメージ 1
からかわれてるような思いが頭の中を
渦巻きつつも、
「ええ」とおかわりをお願いした。

ナッツとチーズをつまみに、ギネスの2杯目を飲み干して
席を立った。先日の分はオーナーの奢りです。
そういうと本日の分だけの精算で釣りを貰った。
オーナーは月に1度か2度不定期に現れるので次はいつ来るか
わからないとのことだ。もう逢うこともないのだろう。
そう思いながら店を出た。