200Q  <G5>
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eponym 〈えぽにむ〉
名祖(なおや)という意味の店の名だった。
名祖とは、国民・土地・建物などの名の起こりとなった人名をさす。
まあ、サンドイッチの名祖はサンドイッチ伯爵。
アキレス腱はアキレスから・・・とかである。
イナバウアーっつーのも、「イナ・バウアー」さんがいるんだそうだ。
店の名が「eponym」であっては、その由来は?
って訊くのはのは、野暮ですかね。


時空のクロス、パラレルワールド、タイムパラドックス・・・
迷宮のアンドレーラ・・・♪夢なの?夢じゃない ♪

SF小説、映画の世界で創造されたものなら、
そういう謎の愉しみ方ってことでで面白いかもしれないが、
現実の中では、冗談、冗談ではすまない。
自分の目、思考が正しかったことを確認せずにはいられない。
あまりに時間を置くことは胎教によくない・・・(?)
意を決して、また、あのドアを開けた。
あの日から丁度1週間目だった。

L字の長い方には7人分の座席、短い方は3人分の座席だ。
長い方は5人で埋まっていたが、短い方は空いていた。
先週同様真ん中に陣取りギネスを頼んだ。

冷えたグラスに注がれたギネスをテーブルに置き、
「お待ちしておりました」といったのは、
「すいません、今、満席ですぅ。」とお断りを告げられた日のマスターだった。
「ぇ・・・」
 ・・・オイラの声は発せられたのか、飲み込んだのか自分でも解らなかった。

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