200Q  <G4>
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目が合い、はにかんだ笑顔で見つめられ、動揺した。
ほんの僅かな数秒ほどの時間に、いろんなことが頭の中を巡った。
なんで?
どうして?

結論を出す前においらは席を立ち、店を飛び出てしまった。
やばい、無銭飲食だ。ソウ思ったのは商店街を駆け抜けてからだった。
多少の酔いが体を軽く感じさせ一気に走ってしまった。
「もう、戻れないな」、ヒトリゴトのように呟き帰宅した。

eponym〈えぽにむ〉という名の店であることを知ったのは、
翌日訪れたときだった。
気にしてはいなかったが、店名を表記するような看板が見当たらない。
確か定休日にシャッターに貼った名刺のようなものを見た覚えがあるが
老眼おぢさんには、みえましぇ~ん。

店内は夕方6時だというのに満員。
「すいません、今、満席ですぅ。」
店員からお断りを告げられた。
マスターは・・・とカウンターを見ると、
昨日とは全然違う人。?、交替制なのかな・・・?
やむをえず店を出る。
昨日の借金(?)は、あのマスターに返却しなければ、
と思いつつも、現実と非現実の判断がつかなく昨夜のことは
「幻 まぼろし?」と疑問符が渦巻く頭の中だった。
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