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 暑い夏の日、駅につきちょうど来たに電車に乗り込む。
 少々目つきの悪い学生さん、アトピーが痒いのか
 しきりに体を掻きまくる。
 つられて痒くなる体質なので見ないようにしていた。
 と、急になにか囁く。「○○駅です、気をつけてお降りください」
 今までイヤホンを通して音楽を聴いていたと思ったら
 急にアナウンスを始めたわけで、オイラ怖くなり移動しようかと
 思った矢先、耳に指を突っ込み目を閉じていた前方のおっちゃんが
 ドアに手をたたいて溜まった汗をくっつけていた。
 かなりの量で内心びっくりはしたが、そっと離れようとした瞬間
 お経を唱え始めた。
 やばい、動けない。
 なにか呪いをかけられたのか・・・
 朦朧とした瞬間、降車駅に電車は停まった。
 誰ともなしに声が聞こえたような気がした。
 
 「さよなら、またね」

 緑の小道を抜ければ呪いが消える。そう信じて歩くのだが足が動かない。
 「だめだ、もう・・・」
 囁く人たちへの抵抗は、小さな呟きしかないのか。