朝、仕事にむかう。駅まで、約15分歩く。
 途中、階段がある。「百段々」と名付けたが、
 実際のところは88段である。
 百段々を昇り、ゆるい坂道を上り、神社の脇をとおり、
 今度は80段の階段を降る。
 ヨコハマは坂の多いところ、
 また少し坂を登り行くと平坦な道に出る。
 直線300メートルほどで駅に着く。

 毎日歩いている同じ景色の道も同じではない。
 日々変化をしている。
 咲いている草花も変化している。
 つつじが咲き街路を賑わし、
 アジサイが咲き始め色を変える、
 ランタナも色づきはじめてる、
 “雑草”というくくりをされている
 名を知られていない草々も勢いを増して
 大きくなってきている。

 気付かなかったのではなく、
 気付こうとしていなかった。
 いや、気付いてはいた。
 ただ、移りゆく気持ちと重なることが怖かった。

 迂闊ものです。