本日は朝から北風が冷たい。
そう思い体を硬くしながらの出勤だった。
駅をでると陽差しがこぼれ、ほのかに暖かさを感じる。
が、しかし、明るさに惑わされただけで、
相変わらず、冷たい風である。

朝の低い位置からの陽光は、人の影を長く映す。
交差点でしきりに跳んでいる小学生は、
通り過ぎる人の影を跳び越えていた。
ピョン、ピョン。
通り過ぎるタイミングを計って跳んでいる。

困らせるつもりは毛頭なかった。
ただ、こういう時にどうしても、
悪戯心がわき出てしまう。悪い癖である。
ジャンプを横目にそこに止まってやったのだ。
驚いた顔をみたく、のぞき込もうとしたのだが、
渡る信号が点滅を始めた。
慌ててかけだし渡り終えると、
もう彼の顔はみえない。

どんな顔をしたのか気になったが、
その変わりにオレは笑顔もらった。

太陽の長い影の恩恵。
北風の冷たさも、
心の甘酸っぱい感覚で忘れることができた。イメージ 1