【六車奈々、会心の一撃!】
あれは、小学1年生のときだった。
私は人生で初めて『ラブレター』をもらった。
いや、正式には『ラブレターらしきものが、ランドセルの中にグチャグチャに押し込まれていた』のである。
その日は土曜日。午前中で授業が終わり、帰る準備をしようとランドセルを開けた。
すると一番上に、グチャグチャになった『ざら半紙(わら半紙)』が押し込まれているではないか。
何だろう?
最初は、誰かのイタズラかと思った。
恐る恐る広げてみると、アイアイ傘が書かれていて、片方に私の名前が見えた。
その瞬間、子供ながらに『ラブレターだ!』と直感した。
私は心臓がバクバクしてきた。
『どうしよう。誰かに見られてないかな?』
まわりをキョロキョロしてみたが、みんな帰る準備に勤しんでいる。私に注意を払っている者など、一人もいなかった。
良かった。誰にも見られていない。
もし誰かに見つかりでもしたら、冷やかされたり、からかわれるに決まってる。
私は慌てて手紙をランドセルに押し込んだ。
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note:『六車奈々、会心の一撃!』
奈々