医学部再受験 お勧め参考書・勉強法【数学】 | ろくさんの医学部受験・再受験 勉強法アドバイス

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医学部受験・再受験生へのアドバイスとなればと思います。
もともとは個人の方からいろいろ再受験に関するメッセ受けたことから、どうせなら誰でも見れるところで情報をオープンにすればよいかな。というかんじでやり始めました。

さて今回は数学です。
が・・・私は完全に『大学への数学(東京出版)』信者であり、基礎を終えた人はすべてこの“大数”をやればよいと考えています。
国公立医学部に一番通ってるのは?
駿台?河合医進館?代ゼミ?東進?四谷学院?Z会?

いやいやおそらく“月刊大学への数学”でしょう。(もちろん重複はありますよ。それぐらいのもんだという例えです)
今通う大学でも大数をやってた人はかなり多いです。もっとレベルの高い医学部ならその率はどんどん高くなると思われます。


ということで東京出版のみです。まわしもんではありません。

★基礎~標準レベル★
☆1対1対応の演習―大学への数学 Ⅱ
☆1対1対応の演習―大学への数学 B
☆1対1対応の演習―大学への数学 Ⅲ
☆1対1対応の演習―大学への数学 C 

ⅠとAもあるので、はじめからやりたい人はやってください。ただⅠとAのほうは内容がそれほどでもなく、また簡単なところもあり省きました。

理由は以下のようなことです。
まずⅠとAはそれぞれ難関なものが、整数、場合の数と確率なわけですが、これらが入試でほんとうにむずかしいのは、他分野との融合や全分野を終えた後で身につく考えを元に解けるようになるような問題たちです。(Ⅰの関数でつまずく人はやってください)
たとえば、数列や極限終わっての確率漸化式。
二項定理もやってない状態で場合の数やるなんて・・・。
京都大の問題とかはさまざまなジャンルの問題で、整数問題の考え方が使える。
といったようなことがあります。

ですから、ⅠとAは出版側としても仕方なくこの内容にせざるを得ないところがあると思われます。このあたりは医学部の入試レベルでは、全分野(ⅢCまで)終わって(一周して)から初めて、理解できるようなところがあるのです。

ⅡBⅢCに関してはほぼ全受験生やってください。という感じなのでぜひやってください。
やり方は手にしてもらえれば、特にいわなくてもできますから。

 【固有分野集中】
☆ハッと目覚める確率(安田亨)
すばらしいの一言。一対一のAやらなくてもしっかり基礎から場合の数・確率に必要なことがすべて身につきます。国立の二次の4~6題中の1題は確率から出るんだからやって損なし!
必須です。


☆ベクトルの集中講義
☆数列の集中講義(今年出たのでよくわからない・・・が信頼できると思う)

どちらも教科書理解から難関大のレベルの理解へと一気に引き上げる本です。独学者には救いの本。
残念ながら今の教科書やチャートは文科省の縛りのせいで受験数学で必要なことを書いてない部分が多いです。そういうものを、名前のとおり大学へということでしっかりわかりやすく書いています。ベクトルのほうは良かったです。
いづれも自分の苦手具合などを加味して、本屋で手にとってパラパラ見てみてください。



★標準完成★
☆新数学スタンダード演習
内容はⅡBまでの文系もできる本。
標準レベルをしっかり演習できますから、数学の模試偏差値60あたりまでの人は、できない問題をなくすこと、また“ただ解ける”ところから“いくつか解法ができ、解答をきちんと書く”のレベルにいくためにやってください。

☆ 数学IIICスタンダード演習
一対一からはこれをやってください。ⅢC、特にⅢは標準・典型問題をより多く数をこなすことが必要です。この本を飛ばす人はよっぽど自信のある人だけにしてください。


★医学部合格者レベル★

☆月刊大学への数学
何を隠そう、大数の本領です。
演習題“日々の演習”では、年間購読することで数ⅡBまでの去年の入試問題をほぼすべてできるという優れもの。
平日に一題づつやればいい仕組みで、毎日のペースメーカーになります。
6月からは日々モニ(日々の演習モニター)という、東大京大を目指す数学マニアの受験生が実際に解いた別解やその問題に対するコメント、さらには その人たちの間違い箇所までかいていて、回りがどれぐらいできるかもわかる仕組み。マニアといっても頭以外は普通の子たち。大体のひとが理Ⅲとか毎年いっ てるようです。
モニターのコメントは面白く、一人で勉強している人は本誌のこのページにかなり支えられるはず。私もその一人でした。(これをオタクというならオタクでよいです。入学後、日々モニの話とか大数の話で医学科生と盛り上がってますがね。)

他に数ⅢCの演習もあります。
6月から本格的に始まるので(4,5月は前年の有力大学の解答等がメイン)、6月からでもぜひやってください。ちなみに6月は日々演がベクトル、Ⅲが極限。11月までに一次変換や確率、整数問題などすべて扱われます。

なんといってもほぼ全部が去年の過去問から選ばれているというのがすごいです。傾向と対策はばっちり。
ちなみに旧帝や医科歯科や早慶は4,5月に載ってるので入っていません。がそのレベルの問題をたくさん載せてます。
まぁ直前のセンター後に去年の旧帝の過去問とかやりこめるというわけです。


月刊の最後に、学力コンテストなるものがあります。
Z会の添削に近いですね。全国の猛者が挑戦してます。
これをやるかどうかは人それぞれお任せします。むずかしいですよ。笑
まぁ、実はこれが本誌の一番のメインなんですけどね。

実際月刊やってる人は再受験者には多いです。
現役はなかなか手が出ないようで、一対一対応とスタ演の人が多いようです。

まぁ数学がんばる人は書店にいけば、毎月前月の25日に出ているので手にしてみてください。