こんにちは。そろそろ年明け。

今年は本当に苦労が絶えない一年でした。コロナに怯え、供え、今後を予測していく、そんな一年でした。

今年を表す漢字を出すなら「顧」

コロナ禍がもたらした暇は自分と向き合う多くの機会を与えてくれました。

例えば、大学の進学先。元は学部選びよりも、自分がいかにしてその分野を極めるかに重点を置いていた私は、社会人になったときにどんな職場で働くのかを考えていませんでした。高校時代は趣味と宿題に追われていてとても進路について考える暇がなかった、いやそもそも考えさせられる環境・機会がありませんでした。高校では進路指導のため、模試運営のアドバイザーがきて、大学入試の大まかな傾向を説明する機会があったり、担任の先生が入試の日程を細かく教えてくれるだけで、具体的に大学に行く意義などは教えてくれなかった。時に、学生時代のしくじりを冗談交じりで話してくれた先生や大学で学ぶ専門科目の意義について教えてくれる先生はいましたが、ごく少数でした。

五月に入り、遠隔授業が始まりました。最初は、色んな科目を学べて面白かった。私人間効力について、考古学の調査方法や博物館の資料保存法など様々な文系の分野を学びました。しかし、専門の講義でつまずくことがありました。

これまで、大学に入る数か月前から大学に入る意義は一通り考えていました。就労ビザが海外でも取りやすくなることや新卒採用枠で正社員になれること、論文を書くために貴重な文献を読み漁れること、企業に優遇されやすい立場にいること。

しかしその利点はあくまで大卒の中で活かせる人に限ります。寿司職人になりたい人であれば、文献を読み漁る必要はない。就労ビザだって実務経験があれば影響はない。要するに、大学は人生のほんの通過点に過ぎなかったのだ。

しかし、社会に出てしたい仕事が一つあったことを思い出した。環境土木エンジニアである。

地元には汚い生活用水があった。雨上がりは汚臭が漂い、日中はポイ捨てのゴミが流浪していた。そんな川をどうにかできないかと考えていた時期があったのだ。

急に理系の大学へ行くことになると、まず、家族への負担は大きいだろう。文系と理系の授業料は、私立だと何百万と違う。今から大学入試を受けるとなると、門外漢である化学や物理などに注視する必要があり、前途多難に思える。

もうすでに後悔は先に立っているし、進みだした船は航海の真っ只中。

もうすぐ、正月休みなので、その間に土木系の大学のシラバスを調べて、本でも読みかじってみようと思う今日この頃である。