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思春期または成人期に多く生じる人格障害である。
不安定な自己-他者のイメージ、
感情・思考の制御の障害、
衝動的な自己破壊行為などの特徴がある。
自殺率が非常に高く、
通院患者の10%にも及ぶというデータもある。
DSM-IV-TR日本語版2003年8月新訂版より、
邦訳が境界性人格障害から
境界性パーソナリティ障害と変更されている。
また、ボーダーラインと呼称される事もある。
旧来の疾患概念である境界例と混同されやすく、
一般的に境界例と呼称される場合、境界性人格障害を指すことが多い。
近年患者数が増加しているともいわれ、
医療費への影響や自己破壊的な行動による
生産性の低下などから経済へ与える影響も大きい。
主に精神力動的精神医学からの研究がなされているが、
生物学的な研究は未だ少ない。
治療法は精神療法を主体とし、
薬物療法を併用することが多い。
ICD-10では情緒不安定性人格障害、境界型と呼ばれている。