「老後が不安なのに、何から手をつければいいかわからない」

友人とのランチでふとそんな言葉が出ました。共働きで、それなりに稼いでいる。でも毎月何を貯めているのか、正直よくわかっていない——そんな自分に気づいて、ちょっとぞっとしてしまいました。

共働き世帯は収入が多い分、「なんとかなっている」という錯覚に陥りやすいですよね。でも実際は、住宅ローン・子育て・老後が同時に近づいてくお金の交差が35歳という時期なんです。

この記事では、まず最初に整えるべきお金の土台——緊急予備費と先取り貯蓄について具体的にご紹介します。難しい投資の前に、これだけ押さえれば未来が少し安心に変わります。

なぜ35歳が「今」なのか

 

収入と支出が重なる時期

 

35歳前後は、キャリアとしての収入がある程度安定しはじめる一方で、住宅ローン・教育費・老後への備えが一気に重なりはじめる時期です。

住宅購入を検討する世帯が急増
子育てコストが本格化(保育料・習い事・教育費)
老後まで残り約30年今動きはじめた自分を、30年後の自分がきっと褒めてくれます。気づいた今が、最もいいタイミングですよ。

30代夫婦の貯蓄の実態

 

金融広報中央委員会の調査(2025年)によると、30代夫婦の貯蓄額は平均856万円ですが中央値はわずか337万円。多くの世帯は「なんとなく貯めているようで、実はあまり貯まっていない」というのが現実です。

まず最初にやること:緊急予備費を作る

 

生活費の3ヶ月分が最初のゴール

 

緊急予備費(生活防衛資金)とは、病気・失業・急な出費など「想定外」に備える手元資金のことです。

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共働き世帯の目安:生活費の3ヶ月分
片働き世帯の目安:生活費の6ヶ月分

 

 

月の生活費が30万円なら、ま90万円を目標にしてみましょう。「どちらが倒れても3ヶ月は乗り越えられる額」を基準にするとわかりやすいです。

 

別口座に「動かさない」貯金として確保する

 

緊急予備費は、普段使いの口座と別の口に置くのが鉄則です。目に入るとつい使ってしまうからこそ、物理的に分けておくのがおすすめ。

保管場所:ネット銀行の別口座、または定期預金
手をつけるのは:本当の緊急時だけ「投資用口座」と混ぜないこと

貯蓄の基本:先取り貯蓄のしくみを作る

 

「余ったら貯める」はなぜ失敗するか

 

「今月余ったら貯めよう」と思っていても、ほぼ確実に余りませんよね。これは意志の問題ではなく仕組みの問題なんです。

人はあるお金を使う生き物なので、使えるお金がある限り使ってしまいます。だからこそ、最初から「ない状態」を作る先取り貯蓄がとても有効なんです。

給与日に自動振替でしくみを作る

 

先取り貯蓄の手順はとてもシンプルです。

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与入金日の翌日に、貯蓄口座へ自動振替を設定する
金額の目安:手取りの10〜20%
共働きの場合:どちらか一方の給与をそのまま貯蓄に回す方法も有効

毎月3万円を積み立てると、10年間で360万円になります(利息除く)

 

 

「難しそう」と思っていたことが、自動振替の設定ひとつで変わります。意志に頼らず、仕組みで貯める——これが長く続けられる貯蓄の秘訣です。

「自分軸マネープラン」とは何か

 

正解は一つじゃない

 

マネープランに「全員が従うべき正解」はありません。子どもがいるかどうか、住宅ローンの有無、働き方によって最適解は変わってきます。

比べない・焦らない・何を大切にするか

 

 

これ自分軸マネープランの3原則です。SNSや周囲の「みんな投資してる」という声に流されず、まず土台を固めることが先決です。

 

ステップを踏む順番を間違えない

 

Step 1:緊急予備費を作る(土台)
Step 2:先取り貯蓄のしくみを作る(習慣)
Step 3:余裕ができたら投資・iDeCoを検討(運用)
急いで投資を始める前に、Step 1・2が整っているかを確認してみてください。

まとめ:今日できる一歩

 

日々忙しくしていると焦りも不安も出てきますよね。でも動き始めるには、全然遅くないのでまず今日、以下の3つをやってみてください。

現在の貯蓄残高を確認する
月の生活費×3ヶ月=緊急予備費の目標額を書き出す
銀行アプリで「自動振替」の設定画面を開いてみる
未来の安心は、大きな一手でなく、小さな一歩の積み重ねで作られます。自分のペースで、自分らしいマネープランを始めてみましょう。

 

参考
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査2025」

https://www.j-flec.go.jp/wpimages/uploads/yoronf25.pdf