空気人形 | あきすとぜねこ☆映画とか食べ物とか日常とか☆


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監督・脚本:是枝裕和
原作:業田良家
出演:ペ・ドゥナ、ARATA、板尾創路

<さわり>
秀雄(板尾)の大切にしてるダッチワイフが「心」を持つようになり、秀雄に内緒で出歩き始める。
そして、レンタルビデオ店の店員純一に、一目ぼれしてしまう。


業田良家漫画、「自虐の詩」に続き2つ目の映画化。
原作はとっても短い短編漫画なので、物語は随分膨らましてあります。


この映画、R15。
空気人形って、最近ではラブドールて可愛い呼び名だけど、要はダッチワイフのこと。
性描写がきついので、一緒に見る人を選びます。

空気人形は言う。「心を持つことは、切ないことでした」
ラブドールが手放せない秀雄、年増で一人ぼっちの受付嬢、代用教員だった独居老人、過食症のOL、フィギュアでオナニーする浪人生。
苦しみや暗さを内包しながら、普通に生きている人々。

自分でも分かる部分があるからこそ、辛くなるし虚しくなった。
でも吉野弘「生命は」の詩があったから、それだけで終わらない映画になったと思う。


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