海獣の子供 五十嵐大介 | あきすとぜねこ☆映画とか食べ物とか日常とか☆
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漫画雑誌「IKKI」で連載中の五十嵐大介の漫画。
会社の漫画仲間から借りて1~3巻まで纏め読み。
もともと私は漫画を読むのに時間が掛かるほうだけど(1冊に一時間近くかかることもある)、
これもずいぶん時間掛かってしまった。
ザブン、とかザザザーとか、擬音だけのページなんだけど、手が止まってしまう。
思うに、精密な細い線で丁寧に書かれた絵に引き込まれちゃうんだと思う。


そして五十嵐大介は、セリフが深い!
人間の「知恵」や「文化」「言葉」についての鋭くも冷めた考え方にはいつも唸らされる。
作者の視点が自然界や宇宙規模のスケールなんだと感じずにいられない。


「海」「空」という海で育った(ジュゴンに育てられた)2人の男の子の存在。
ジム、アングラード、オリガなど、2人を取り巻く組織の人々。
普通の女の子だったはずの琉花の体に起こった異変。
海の神秘さ満載、先は長いであろう予感を残しつつの読後感でした。
謎は深まるばかりで先が気になる。