志の輔こらぼ 能楽どーや in 横浜能楽堂 | あきすとぜねこ☆映画とか食べ物とか日常とか☆

時間:17:00開演
出演:立川志の輔 / 茂山狂言会 / 雲龍 (笛)

5月に国立能楽堂行って以来、2度目の能楽堂です。
やっぱり能楽堂って荘厳な雰囲気があります。
前回は屋内なのに屋根・・・と違和感感じないでも無かったですが慣れますね!
(ズブの素人発言です。)

まずは出囃子で洋装の志の輔師匠が登場。スタンディングトーク。
今月の21世紀のまくらと同じ、戸隠の熊エピソードについて。
21世紀では熊の餌は結局分からなかった、とのことでしたが、実際はクリ・ドングリなどを蜂蜜で固めたものだそう。
昼公演が3時間になったとかで、蕎麦屋で昼食を食べて戻ってきたばかりだそう。
横浜能楽堂近くに、お気に入りの蕎麦屋があるとかで店のご紹介。
でも、8時で閉店なので今日の公演後では間に合わないですね。

<狂言演目 「二人袴」>
兄    茂山千五郎 
聟    茂山千三郎 
舅    茂山正邦
太郎冠者 茂山茂

あらすじ…世間知らずで子供っぽい聟は、舅に挨拶に行くのを嫌がるので、兄が家の外まで付き添うことに。
1着しか無い袴を着せてもらって出かけるが、舅はお兄さんも此処へ呼ぶように言います。
でも袴は一着。家の外で脱いだり着たりしながら一人ずつ家に入るうちに、あわてて袴が2枚に破けてしまう。
2人は袴を前身ごろだけ着て出て行くが、舅に舞を舞うよう所望されて困ってしまう。

<対談>立川志の輔・茂山千五郎・茂山千三郎
今回も対談コーナー面白かったです。
まず、昼公演のアンケート紹介から。
原油高の影響でチクワが短くなったというまくらがありましたが、穴も大きくなってませんか?/北海道の女性より
志の輔の立ち話が良かった。また、能楽堂という独特な雰囲気の中で狂言が見れたこと、とても良かったです。/43歳男性
薬局の客に「薬代をまけろ」と言われ値段が決まってるから無理だ、と回答すると「特急料金でも法律で決まっているから、と断られた。俺は法律は守る男だ」と帰っていった。/薬剤師
こんなに面白いアンケート書かれるお客さんが居るんですね~。
京都名物「おたべ」のCMで、オデコを額に付け「おたべの精霊役」で出演されているとか。
関東では放送されないみたいですが、見てみたいです。
来月は京都駅のコンコースで撮影するらしいですよー。
昭和25年から全国の中学校を廻って狂言公演しているのだが、最近は小学校にも行っているのだとか。
そうえいば、小学校の時、体育館で狂言「附子」を見たのを思い出しました。
あれが茂山家だったか定かではありませんが、子供ながらに面白かったことを覚えています。
それから最近は修学旅行生の泊まっているホテルで狂言することが多いとか。
生徒が外出して喧嘩しないようにするため、なんておっしゃってましたが(笑)
それから昼公演とキャスティングが違っていたようです。
昼公演では千五郎さんと千三郎さんが舅と太郎冠者だったんですって。
昼を見ていないので比べようもありませんが、夜公演とても良かったです。

<笛> 
 雲龍
真っ暗闇の中で笛の音が聞こえてくる。徐々に明かりが灯り、雲龍さんが浮かび上がる。
この笛の音は能楽堂という場所にとても合っていると思う。
笛と能楽堂がお互いに演出しあっているというか。
ホールなどで聴いたのでは、この雰囲気は無いのではないかな。
こういったコラボ、とりあえず今回が最終とのことで、ちょっと寂しいですね。

<落語 小間物屋政談>
志の輔師匠の小間物屋政談はCDとBS落語研究会の時と、2回聴いたことがありますが変わった部分がありました。
前は、帰ってきた小四郎が大家と揉めて奉行所に駆け込んだのですが、今回は一人で彷徨い自分が何者なのか分からなくなり奉行所に相談します。
志の輔師匠自身、小間物屋政談は好きな噺だそうで、師匠の味になりながら進化しているようです。

舞台から下がりかけた志の輔師匠が戻ってきて一言。
先ほどの蕎麦屋さんにお店の話をしちゃったことを電話したら、8時半まで閉店遅らせてくれるって!
私は電車の時間があって食べられなかったのですが、公演後真っ直ぐ店を確認しに行ったところ、すでに満席!
にぎわい座の時、ここで食べよう。と、密かに心に決めました。