Youtubeデビューしたのちに、
KADOKAWAから著書
『72歳、好きな服で心弾む、ひとり暮らし』
を出版すると、
様々なメディアから取材オファーが来るようになった。


特に最近はシニアのSNSが
トレンドになっているようで
私は時代にマッチしているようなのだ。


12月末には週刊誌系の
三誌から
取材オファーのメールが届いた。


メディアから取材を受けるのは
大変に光栄でそれはそれは有難いことなのだが、
ひとつだけ憂鬱になることがある。


それは家のお掃除だ。


大抵のメディアは自宅に来ての
取材と撮影を求められる。


なので家の掃除や片付けが苦手な私は
そこで大掃除を強いられるのだ。


実は私は世間一般では
几帳面と言われる血液型のA型なのだけど、
私の場合、
勤務先でしかその特性が
発揮できないようなのだ。



長年の間、私は百貨店の
色々な売り場で勤務してきた。


そこでは商品を几帳面に並べ、
レジカウンターでは
電卓やお釣りを乗せるカルトンの位置が動いても
嫌なタイプだった。


百貨店が閉店した後に
パートクルーになったマクドナルドでもそうだ。
(自宅で足を痛めて只今休職中)


トイレや手洗い場を
綺麗にピカピカに掃除するのが
私流である。




それなのに家の中に一歩入ると
A型の特性は完璧に失われるのだよ。


2メートル近くあるダイニングテーブルの上には
雑誌や新聞、化粧品に文具などが雑然と置かれ、
そこでiPadで動画の編集作業もしたりする。


マグカップや菓子袋も定番である。


広いテーブルを拭くのは
自分の周りだけだったりする。


そんなわけで取材の方が
自宅に来られるとなると
大掃除が必須となってしまうのだ。


こんな場合は
見える範囲を掃除すれば済むコトだが、
一旦始めると
何故かA型のスイッチが入るんだよね。


見えないところまでが気になってきて、
歯間ブラシでしか掃除できない
精密な隙間にでさえ手を出してしまう。


そうして当日が来るのだけど、
朝のシートパックの効果もなく
疲れ切った表情で取材の方をお迎えすることになるのだ。





ところで今回オファー頂けた三誌の皆さまは
オンライン取材だけだった。


そんなわけで私は嬉々として、
心の底から安堵して、
取材オファーをお受けした。


時間に合わせてZOOMをクリックするだけで、
とても簡単ですものね。



と、そんな気の緩みが今回の災いを招いたようだ。


確か女性週刊誌の方との時だったと思う。


化粧は済ませ
髪も整えたものの
なんと着替えを忘れていて、
私が着ていたのはユニクロのフリースであった。



そりゃあパジャマでないけど、
フリースだよ。


フリースと言えば
日本全国の
お爺ちゃんもお婆ちゃんも家着として
愛用している服だよね。


それで炬燵で寝転んだり、
犬の散歩にも行くよね。


それなのに、
私ったら
仕事上でお会いする初対面の方なのに、
フリースだった。


お相手は大都会の東京の
超有名出版社の方なのに・・・


しかも気がついたのは
取材が終わって
ZOOMの退出ボタンを押した後だった。


途中で気が付けば
非礼を詫びる事も出来たと思うが、
全て終わったあと。


うー😭


この事件ですっかり打ちのめされた私。


家の中でもA型気質に変換できるように
神様に祈りながら
オンライン取材をお受けする時の
心構えを肝に命じたのであった。



70代はいつだって指差呼称☝️‼️