淳子から頼まれたお店の手伝いを、何とか引き受けたい。
でも、子どもたちはどうしよう。
和信は見ていてくれるだろうか。
そもそも、私が夜のお店を手伝うことに反対しないだろうか。
週に2回だけのアルバイト。
それくらいなら了承してほしい。
私の頭の中は、そのことばかりでした。
思い切って和信に相談すると、返事は意外なものでした。
「いいよ。」「淳子ちゃんを手伝ってあげなよ。」
「直斗と薫はちゃんと見てるから。」「その日はパチンコにも行かないよ。」
あっさり承諾してくれました。
でも私は、素直には喜べませんでした。
以前、淳子のお店の開店祝いに出かけた時。
和信は「子どもを見ていたんだから」と、お金を要求してきました。
だから今回も、すぐにわかりました。
私が働けば収入が増える。そのお金が欲しいだけなんだ。
きっとそう思っている。
せっかく夜まで働いて得たお金が、和信のパチンコ代になるなんて絶対に嫌でした。
このアルバイト代は生活費ではありません。
私の中では、子どもたちを連れて家を出るための準備金でした。
どうしたら取られずに済むだろう。
そんなことばかり考えていました。