民主主義の難しさ
NHKドキュメント『市民X 謎の天才「サトシ・ナカモト」』は民主主義の可能性と脆さを示した。
ビットコインの発明者が日系人の名を借りたことで興味を引き、実はハル・フィニーという暗号ソフト開発の天才に迫る。「今の世の中に一石を投じた」のが番組制作の根幹なのである。リーマン・ブラザーズが破綻した2008年10月31日、クリプトグラフィーに最初の論文が載った。A Peer-to-Peer Electric Cash Systemは介在者抜きで個人同士お金のやりとりをする、すなわち銀行に振り回されない民主的な(中大・岡嶋裕史)システムだ。世界に点在するnodeのネットワーク全体で取引の正当性を確認する分散管理によって中央集権は不要だ。後にブロックチェーンと称される事実上改ざん不可能な分散記録システムの技術が中心だ。
ブロックの最初に英タイムズ紙2009.1.3の見出し「大蔵大臣は銀行を二度目の救済へ」が書き込まれ、反権力の暗号ソフト集団・サイファーパンクとの交流と相俟って、恣意的な介入を嫌うハルの姿勢を現わす。これを使えば全てが把握され五輪汚職もできないという。

ハルは、全ての国民がアカウントを持ち、簡単に取引きできる世の中を夢見ていたが、期待は裏切られた。皆がコンピュータ技術に精通している訳ではなく、ビットコインは時間がかかり面倒で価格は常に変動する。オンラインでの買い物には適さない。想定外の事態も起った。2013年キプロス危機で国際送金が凍結され、銀行を介さない送金の有用性に注目が集まりビットコインが高騰する。中央管理者がいない中、仕組みが動いているからくりは、人の善意に期待するのでなく、ビットコインを貰えるという人の欲望を利用している巧妙さがあった。そのマイニング報酬目当てに中国の業者が企業化、巨大なマイニング集団が現われ一握りのプレーヤーに支配されてしまう。ビットコインの操作が難しいため、個人で保有出来ない人は委託を望み、暗号資産取引所というセンターもできた。ハルの思惑を外れて中央集権化が進み、民主的な枠組みは崩れた。2014年マウントコックス取引所からビットコインが消失するという事件が起きたのは人為的なもので、ハルが開発した技術とは無関係である。詐欺は人間社会から切り離せない。ハルはALSで早世し、良心的なボランティアは離れてしまった様だ。ハルの理想からの乖離が民主主義の危機と重なる。欲望は民衆を救わない。
自由は義務とセットであり、それに耐えない人は誰か力のある人に運営して貰いたいと思う。
良い仕組みでも面倒だと大衆は関わらない。Web 3という良い仕組みができたけれど、面倒臭いから使わない。岡嶋は民主主義になぞらえるが、日本国民の価値観を問うているのだ。
民主主義のゆがみ
我々は民主主義についての幻想を捨てなければならない。皆が善意で生きてはいない。欲に走って信頼を裏切る人も、騙される人も同類で、心棒が通っていない為に迂闊である。リテラシーは統治に不都合と考えた政府が国家教育を歪めている。民主主義の原点、人を思いやる心は信頼関係の中で培われるが、社会が子供の目を遮っている事情が問題だ。
ナチスが選挙によって政権奪取した事実は、プロパガンダに動かされる民衆の愚かさを示す。貧すれば鈍する。現代ロシアもプーチン独裁で民主主義の形骸化は極限に達した。イスラエルのネタニヤフ政権も議会制民主主義の形態のまま国民がガザ侵攻を支持した。
イスラエル当局は「我々が戦っているのはハマスであってガザ住民は標的にしていない。」と弁明するが、ガザを住めなくして全てのパレスチナ人を排除する方針なのは明白だ。「悪評で潰れた国家はない。」と強弁して国際的世論を無視して我々をいらつかせ、良心を不安に駆り立てる。アメリカの支援は盤石で、西側諸国は圧倒的軍事力とその被害を論じるだけ。経済的要素に全く触れないのは片手落ちである。ユダヤ人が世界を席巻している原動力は彼等が構築した経済システムにある。少数のユダヤ人がアメリカの選挙を支配する事情もユダヤ財閥の資金力によるのである。ロシアの比ではない凄まじい情報操作が行われる。
NHKは、マウントゴックス社社長マルク・カルブレスがフランス出身のユダヤ人である事実は語らなかった。タブーなのだろうが、それでは中国人だけが悪者である。更に米検察当局はマネーローンダリングで逮捕したロシア人アレクサンダー・ビニックがマウントゴックス社をハッキングしたと結論付け、東京地裁の判決ではカルブレスの罪は軽微で、控訴もされなかった。
アメリカの大企業が外国で災禍を齎していることも良く知られ、各国の不信感に繋がっている。日本でも大企業に阿る政治が多くの罪悪を垂れ流し、行政に対する不信感は強い。
経済の法則
僕は経済学を語りたいのではない。人の生活と乖離した“経済”の実態を俯瞰したいのだ。
日銀が国債や株を買ってマイナス金利を維持するのは、どうしても納得がいかない。低金利による円安はアメリカに金を貢ぐからくりと考えられる。それはコロナワクチンの国産化を許さずファイザー製品を輸入した事実にも見られる。公費で賄われ、価格は公表されないのが味噌で、今年末には自費で賄う筈だが、日本製のワクチンが認可されたから税金がどれ位米国資本につぎ込まれたかは分らず仕舞だろう。それは日本政府が米国権力の傀儡である限り如何ともし難い。支配の源泉は戦争に負けた後経済的に米国に従属した経緯にある。
日本の食糧事情は完全にアメリカに依存している。日本は家畜の飼料も野菜の化学肥料も米国から入らなければ生産がストップする。折に触れて逆らえない事を思い知らされている。
 軍事費の増額は米製武器の購入に使われ、日本製で米国を凌駕するものは作れない。この体制で中国を敵視して戦争すれば日本はウクライナの二の舞だ。安倍晋三は馬鹿だったのか。加担した議員も皆国賊の謗りを免れないのに国民は気付かない。長期に亘る欺罔が感覚を麻痺させ、リテラシーを曇らせている。最早日本に自力更生の道はないのか。
国連でのハマス非難と人道休戦をリンクさせる試みは頓挫した。ハマスの台頭は人権抑圧の帰結でネタニヤフの失敗である。他者を認めない者は民主主義世界の孤児になる。拒否権を行使していた米国も、民主主義が見せかけなら覇権を手放すことになる。ユダヤ人がアメリカを支配している限り事態の好転はないが、ここに来て態度に変化が見られる。 
ユダヤの米国支配は年季が入っている。日露戦争の和平交渉を斡旋したセオドア・ルーズベルトは、1902年モルガン財閥の鉄道トラストを起訴、解散に追い込んだが、1907年恐慌の際USスチールによる買収を容認してジョン・モルガンと妥協している。経済的敗北だ。子ブッシュもネオコンの大部分がユダヤ系という事で、ユダヤ人の支配下にあったのは明白。大統領としてはクリントンがユダヤロビー集会に初参加、今やユダヤに逆らえる者はないが、今回アメリカが国連で拒否権を行使しなかった事実、バイデンがネタニヤフを非難しながら電話会談で「停戦を求めなかった」というのは、拒否される前提での深謀遠慮が見込める。 
イスラエルの侵攻を支えるのは圧倒的な軍事力と経済力で、歴史的にユダヤ系財閥が戦争による莫大な利益を貪ってきた事実がある。日本も日露戦争から戦費をユダヤ資本に頼って来た。その後の経過から、日本は彼等に絡め取られて元も子もなくしたとも思われる。
現代の社会でユダヤ人の傲り高ぶりは目に余るものがある。日本の食品価格の高騰も、これと関連づけて “政権交代”という場違いな意図が見えて来る。政治家は食料の消費税は据え置くと言いながら裏切り、生活苦は政府への反感を募らせる。安倍派幹部のパー券に絡んだ裏金作りが浮上し、起訴前の捜査段階でマスコミが騒いで政権批判を煽る。今更TVに小沢一郎が出演し、野党の体たらくでは政権交代は無理なのに、右翼の維新と立憲民主党が野合する様な動きも不可解で、いびつな政局が窺われ、焦りも見える。その根底に反米の鬱屈した感情が宿る。岸信介から清和会の面々が懲りずにやって来たことは全部CIAにお見通しだから、のっぴきならない状況で政治家達も追い詰められている。
そもそも騙された奴がそれを凌駕しようと思うこと自体おこがましく、ユダヤ主義経済の枠内にあって、抗する術はない。これだけ手足を縛られて、無駄な抵抗をするのはよしたがいい。米国に抵抗するならば、彼等が掲げる民主主義を逆手に取るしかない。我々が民主主義を先導する。今の日本は変えねばならないが、日本民族が内包する潜在力を期待する。米国でさえ民主主義は崩壊の危機にある。今もトランプが幅を利かせるばかりか、バイデンもユダヤ人に押され気味だ。アメリカは欲望の国、金権が多数派を形成し、白人保守層は単純に騙され有色人種も経済格差で分断され、共通の敵が見えない。ジャーナリズムの変質はバックボーンの喪失を示した。キリスト教も時代遅れ、国家に対する忠誠も形ばかりで、合衆国議会襲撃事件で民主主義の危機が露わになった。元大統領が煽った暴力装置が働き、歯止めが利かない。現大統領の下に結束出来なければ米国の威信は失われる。
真の民主主義の構築に向けて
様々な人が居る中でまともな人と連帯することが民主主義の核となる。痴漢の冤罪は後を絶たないし、闇バイトの凶悪犯罪など、昔では考えられないことも起こる。目立つのは人間の質の低下で、日本も安全な国とは言えなくなって来たようだ。周囲に良い人間関係を保っていても、悪質な連中と関わることを余儀なくされることもある。特に権力者は厄介で、騙されない様に心懸けていても、権力者は周り中を巻き込んで陥れる。権力にしてやられた時は、裁判所は当てにならない事が解った。証拠を出して無視され、明らかな不正判決を言い渡された時、僕は民主主義について真剣に考える様になった。「義を見てせざるは勇なきなり」を地で行く僕が、単純で無力であることを思い知った。民主主義は他人に配慮することで成り立つのに、今の日本はそうではない。日本は民主主義国家だと信じていたが、よく見れば為政者が国民を騙し、権力側と市民が分断されている。民間のまともな意見は通らず選挙で選ばれた議員の勝手気ままだ。社会を動かすのは国民でなく、我々の希望は叶わない。
政治体制を変える必要はあるが、今の政治家には任せられない。例えば元オリンピック選手の橋本聖子は森喜朗の引きでオリンピック大臣になったが、汚職に塗れたオリンピックで一体何をしたのか。森の背後を見透かせば、日本の民主主義をねじ曲げたのは明らかだ。
自民党、特に清和会政権が国家教育を破壊した。国民に堅実で自発的な考察が求められる今、政策が信頼関係を壊し人間関係を希薄にしている。これでは“人を見る目”も養われない。国民の覚醒には時間がかかる。今の政治を変える喫緊の課題は、信頼できる候補がいない事だ。政党が立てる候補は一に世襲、二にタレント、官僚上がりも多いが不思議な事に皆イエスマンで、TVでは皆尤もらしい嘘をつく。最初志があっても、結局権力者に媚びる。政治家は嘘つきだと誰もが認識し、安倍晋三がそれに拍車を掛けた。勿論、騙される人は多い。何より、まともな人は政治家に適さないという風潮を正さねばならない。 
昔、まともな議員は井戸塀議員、報われる事はなかった。暗殺されても背景は殆ど解明されない。危険を承知で立候補する覚悟に対し、支える市民にも道理と正義感が問われる。

日本人に本質的に欠けているのは、大局観である。目先の事に囚われて日本を取り巻く世界情勢など全く見えていないのは明らかである。岸信介から清和会に至る迄、権力の掌握に努めてきたが、彼等が日本にもたらしたのは結局“退化”だけだった。アメリカに抑えられたのは一目瞭然だが、彼等が対抗する知恵を持たずに負け続けただけなのである。アメリカに抵抗したのは田中角栄や大平正芳までだろう。佐藤栄作が田中の追い落としに加担したのは明らかで、首謀者は岸信介とキッシンジャーである。それも単に権力を奪い返す為に日本の経済を守っていた政治家を破滅に導いた。日本を敗戦に導いた戦犯の片割れが又日本を破滅に導こうとしている。声高に戦争を叫ぶのは、戦前右翼の流れの再発であり、戦争を知らない子供達を嘘で惑わせている。正しい歴史を残せない国家は道を踏み外す。それは後継者を育てられない深刻な事態なのである。

僕は戦後作られた日本の歴史を完全に覆す史観を得ることができたが、日本の出版社は決してこれを世に出すことはない。僕はこの史観を強要する積もりはなく、これを叩き台にして皆が歴史を見直す切っ掛けになれば良い。歴史の真実を悟ることがリテラシーを育み、大局観を養うのだが、それは今の日本の政体にとっては危険思想なのだろう。自費出版しても現在の歴史に惑わされた人々は恐らく見向きもしない。国民にリテラシーが欠けている事は、コロナにイソジンガーグルが効くと虚言を呈した政治家が今も人気を博していることからもわかる。彼の仲間は皆嘘にまみれ、害毒を流している。なるべく多くの国民が嘘に惑わされないように教育が為されなければ、この国は滅びてしまうのではないかと不安になる。
 僕が真の歴史を世に出すまでの間、諸君には歴史について書かれた新書、人物伝その他、何でも読んで解釈を変えられるかどうか、やってみて欲しい。僕はそれによってリテラシーを発達させて来た。過去について経験を持たない僕には、他人の文章の矛盾からバイアスを見抜き、別の解釈をしながら、それが整合性で繋がるかを検討する方法が有用だった。民主主義の難しさ
NHKドキュメント『市民X 謎の天才「サトシ・ナカモト」』は民主主義の可能性と脆さを示した。
ビットコインの発明者が日系人の名を借りたことで興味を引き、実はハル・フィニーという暗号ソフト開発の天才に迫る。「今の世の中に一石を投じた」のが番組制作の根幹なのである。リーマン・ブラザーズが破綻した2008年10月31日、クリプトグラフィーに最初の論文が載った。A Peer-to-Peer Electric Cash Systemは介在者抜きで個人同士お金のやりとりをする、すなわち銀行に振り回されない民主的な(中大・岡嶋裕史)システムだ。世界に点在するnodeのネットワーク全体で取引の正当性を確認する分散管理によって中央集権は不要だ。後にブロックチェーンと称される事実上改ざん不可能な分散記録システムの技術が中心だ。
ブロックの最初に英タイムズ紙2009.1.3の見出し「大蔵大臣は銀行を二度目の救済へ」が書き込まれ、反権力の暗号ソフト集団・サイファーパンクとの交流と相俟って、恣意的な介入を嫌うハルの姿勢を現わす。これを使えば全てが把握され五輪汚職もできないという。

ハルは、全ての国民がアカウントを持ち、簡単に取引きできる世の中を夢見ていたが、期待は裏切られた。皆がコンピュータ技術に精通している訳ではなく、ビットコインは時間がかかり面倒で価格は常に変動する。オンラインでの買い物には適さない。想定外の事態も起った。2013年キプロス危機で国際送金が凍結され、銀行を介さない送金の有用性に注目が集まりビットコインが高騰する。中央管理者がいない中、仕組みが動いているからくりは、人の善意に期待するのでなく、ビットコインを貰えるという人の欲望を利用している巧妙さがあった。そのマイニング報酬目当てに中国の業者が企業化、巨大なマイニング集団が現われ一握りのプレーヤーに支配されてしまう。ビットコインの操作が難しいため、個人で保有出来ない人は委託を望み、暗号資産取引所というセンターもできた。ハルの思惑を外れて中央集権化が進み、民主的な枠組みは崩れた。2014年マウントコックス取引所からビットコインが消失するという事件が起きたのは人為的なもので、ハルが開発した技術とは無関係である。詐欺は人間社会から切り離せない。ハルはALSで早世し、良心的なボランティアは離れてしまった様だ。ハルの理想からの乖離が民主主義の危機と重なる。欲望は民衆を救わない。
自由は義務とセットであり、それに耐えない人は誰か力のある人に運営して貰いたいと思う。
良い仕組みでも面倒だと大衆は関わらない。Web 3という良い仕組みができたけれど、面倒臭いから使わない。岡嶋は民主主義になぞらえるが、日本国民の価値観を問うているのだ。
民主主義のゆがみ
我々は民主主義についての幻想を捨てなければならない。皆が善意で生きてはいない。欲に走って信頼を裏切る人も、騙される人も同類で、心棒が通っていない為に迂闊である。リテラシーは統治に不都合と考えた政府が国家教育を歪めている。民主主義の原点、人を思いやる心は信頼関係の中で培われるが、社会が子供の目を遮っている事情が問題だ。
ナチスが選挙によって政権奪取した事実は、プロパガンダに動かされる民衆の愚かさを示す。貧すれば鈍する。現代ロシアもプーチン独裁で民主主義の形骸化は極限に達した。イスラエルのネタニヤフ政権も議会制民主主義の形態のまま国民がガザ侵攻を支持した。
イスラエル当局は「我々が戦っているのはハマスであってガザ住民は標的にしていない。」と弁明するが、ガザを住めなくして全てのパレスチナ人を排除する方針なのは明白だ。「悪評で潰れた国家はない。」と強弁して国際的世論を無視して我々をいらつかせ、良心を不安に駆り立てる。アメリカの支援は盤石で、西側諸国は圧倒的軍事力とその被害を論じるだけ。経済的要素に全く触れないのは片手落ちである。ユダヤ人が世界を席巻している原動力は彼等が構築した経済システムにある。少数のユダヤ人がアメリカの選挙を支配する事情もユダヤ財閥の資金力によるのである。ロシアの比ではない凄まじい情報操作が行われる。
NHKは、マウントゴックス社社長マルク・カルブレスがフランス出身のユダヤ人である事実は語らなかった。タブーなのだろうが、それでは中国人だけが悪者である。更に米検察当局はマネーローンダリングで逮捕したロシア人アレクサンダー・ビニックがマウントゴックス社をハッキングしたと結論付け、東京地裁の判決ではカルブレスの罪は軽微で、控訴もされなかった。
アメリカの大企業が外国で災禍を齎していることも良く知られ、各国の不信感に繋がっている。日本でも大企業に阿る政治が多くの罪悪を垂れ流し、行政に対する不信感は強い。
経済の法則
僕は経済学を語りたいのではない。人の生活と乖離した“経済”の実態を俯瞰したいのだ。
日銀が国債や株を買ってマイナス金利を維持するのは、どうしても納得がいかない。低金利による円安はアメリカに金を貢ぐからくりと考えられる。それはコロナワクチンの国産化を許さずファイザー製品を輸入した事実にも見られる。公費で賄われ、価格は公表されないのが味噌で、今年末には自費で賄う筈だが、日本製のワクチンが認可されたから税金がどれ位米国資本につぎ込まれたかは分らず仕舞だろう。それは日本政府が米国権力の傀儡である限り如何ともし難い。支配の源泉は戦争に負けた後経済的に米国に従属した経緯にある。
日本の食糧事情は完全にアメリカに依存している。日本は家畜の飼料も野菜の化学肥料も米国から入らなければ生産がストップする。折に触れて逆らえない事を思い知らされている。
 軍事費の増額は米製武器の購入に使われ、日本製で米国を凌駕するものは作れない。この体制で中国を敵視して戦争すれば日本はウクライナの二の舞だ。安倍晋三は馬鹿だったのか。加担した議員も皆国賊の謗りを免れないのに国民は気付かない。長期に亘る欺罔が感覚を麻痺させ、リテラシーを曇らせている。最早日本に自力更生の道はないのか。
国連でのハマス非難と人道休戦をリンクさせる試みは頓挫した。ハマスの台頭は人権抑圧の帰結でネタニヤフの失敗である。他者を認めない者は民主主義世界の孤児になる。拒否権を行使していた米国も、民主主義が見せかけなら覇権を手放すことになる。ユダヤ人がアメリカを支配している限り事態の好転はないが、ここに来て態度に変化が見られる。 
ユダヤの米国支配は年季が入っている。日露戦争の和平交渉を斡旋したセオドア・ルーズベルトは、1902年モルガン財閥の鉄道トラストを起訴、解散に追い込んだが、1907年恐慌の際USスチールによる買収を容認してジョン・モルガンと妥協している。経済的敗北だ。子ブッシュもネオコンの大部分がユダヤ系という事で、ユダヤ人の支配下にあったのは明白。大統領としてはクリントンがユダヤロビー集会に初参加、今やユダヤに逆らえる者はないが、今回アメリカが国連で拒否権を行使しなかった事実、バイデンがネタニヤフを非難しながら電話会談で「停戦を求めなかった」というのは、拒否される前提での深謀遠慮が見込める。 
イスラエルの侵攻を支えるのは圧倒的な軍事力と経済力で、歴史的にユダヤ系財閥が戦争による莫大な利益を貪ってきた事実がある。日本も日露戦争から戦費をユダヤ資本に頼って来た。その後の経過から、日本は彼等に絡め取られて元も子もなくしたとも思われる。
現代の社会でユダヤ人の傲り高ぶりは目に余るものがある。日本の食品価格の高騰も、これと関連づけて “政権交代”という場違いな意図が見えて来る。政治家は食料の消費税は据え置くと言いながら裏切り、生活苦は政府への反感を募らせる。安倍派幹部のパー券に絡んだ裏金作りが浮上し、起訴前の捜査段階でマスコミが騒いで政権批判を煽る。今更TVに小沢一郎が出演し、野党の体たらくでは政権交代は無理なのに、右翼の維新と立憲民主党が野合する様な動きも不可解で、いびつな政局が窺われ、焦りも見える。その根底に反米の鬱屈した感情が宿る。岸信介から清和会の面々が懲りずにやって来たことは全部CIAにお見通しだから、のっぴきならない状況で政治家達も追い詰められている。
そもそも騙された奴がそれを凌駕しようと思うこと自体おこがましく、ユダヤ主義経済の枠内にあって、抗する術はない。これだけ手足を縛られて、無駄な抵抗をするのはよしたがいい。米国に抵抗するならば、彼等が掲げる民主主義を逆手に取るしかない。我々が民主主義を先導する。今の日本は変えねばならないが、日本民族が内包する潜在力を期待する。米国でさえ民主主義は崩壊の危機にある。今もトランプが幅を利かせるばかりか、バイデンもユダヤ人に押され気味だ。アメリカは欲望の国、金権が多数派を形成し、白人保守層は単純に騙され有色人種も経済格差で分断され、共通の敵が見えない。ジャーナリズムの変質はバックボーンの喪失を示した。キリスト教も時代遅れ、国家に対する忠誠も形ばかりで、合衆国議会襲撃事件で民主主義の危機が露わになった。元大統領が煽った暴力装置が働き、歯止めが利かない。現大統領の下に結束出来なければ米国の威信は失われる。
真の民主主義の構築に向けて
様々な人が居る中でまともな人と連帯することが民主主義の核となる。痴漢の冤罪は後を絶たないし、闇バイトの凶悪犯罪など、昔では考えられないことも起こる。目立つのは人間の質の低下で、日本も安全な国とは言えなくなって来たようだ。周囲に良い人間関係を保っていても、悪質な連中と関わることを余儀なくされることもある。特に権力者は厄介で、騙されない様に心懸けていても、権力者は周り中を巻き込んで陥れる。権力にしてやられた時は、裁判所は当てにならない事が解った。証拠を出して無視され、明らかな不正判決を言い渡された時、僕は民主主義について真剣に考える様になった。「義を見てせざるは勇なきなり」を地で行く僕が、単純で無力であることを思い知った。民主主義は他人に配慮することで成り立つのに、今の日本はそうではない。日本は民主主義国家だと信じていたが、よく見れば為政者が国民を騙し、権力側と市民が分断されている。民間のまともな意見は通らず選挙で選ばれた議員の勝手気ままだ。社会を動かすのは国民でなく、我々の希望は叶わない。
政治体制を変える必要はあるが、今の政治家には任せられない。例えば元オリンピック選手の橋本聖子は森喜朗の引きでオリンピック大臣になったが、汚職に塗れたオリンピックで一体何をしたのか。森の背後を見透かせば、日本の民主主義をねじ曲げたのは明らかだ。
自民党、特に清和会政権が国家教育を破壊した。国民に堅実で自発的な考察が求められる今、政策が信頼関係を壊し人間関係を希薄にしている。これでは“人を見る目”も養われない。国民の覚醒には時間がかかる。今の政治を変える喫緊の課題は、信頼できる候補がいない事だ。政党が立てる候補は一に世襲、二にタレント、官僚上がりも多いが不思議な事に皆イエスマンで、TVでは皆尤もらしい嘘をつく。最初志があっても、結局権力者に媚びる。政治家は嘘つきだと誰もが認識し、安倍晋三がそれに拍車を掛けた。勿論、騙される人は多い。何より、まともな人は政治家に適さないという風潮を正さねばならない。 
昔、まともな議員は井戸塀議員、報われる事はなかった。暗殺されても背景は殆ど解明されない。危険を承知で立候補する覚悟に対し、支える市民にも道理と正義感が問われる。

日本人に本質的に欠けているのは、大局観である。目先の事に囚われて日本を取り巻く世界情勢など全く見えていないのは明らかである。岸信介から清和会に至る迄、権力の掌握に努めてきたが、彼等が日本にもたらしたのは結局“退化”だけだった。アメリカに抑えられたのは一目瞭然だが、彼等が対抗する知恵を持たずに負け続けただけなのである。アメリカに抵抗したのは田中角栄や大平正芳までだろう。佐藤栄作が田中の追い落としに加担したのは明らかで、首謀者は岸信介とキッシンジャーである。それも単に権力を奪い返す為に日本の経済を守っていた政治家を破滅に導いた。日本を敗戦に導いた戦犯の片割れが又日本を破滅に導こうとしている。声高に戦争を叫ぶのは、戦前右翼の流れの再発であり、戦争を知らない子供達を嘘で惑わせている。正しい歴史を残せない国家は道を踏み外す。それは後継者を育てられない深刻な事態なのである。

僕は戦後作られた日本の歴史を完全に覆す史観を得ることができたが、日本の出版社は決してこれを世に出すことはない。僕はこの史観を強要する積もりはなく、これを叩き台にして皆が歴史を見直す切っ掛けになれば良い。歴史の真実を悟ることがリテラシーを育み、大局観を養うのだが、それは今の日本の政体にとっては危険思想なのだろう。自費出版しても現在の歴史に惑わされた人々は恐らく見向きもしない。国民にリテラシーが欠けている事は、コロナにイソジンガーグルが効くと虚言を呈した政治家が今も人気を博していることからもわかる。彼の仲間は皆嘘にまみれ、害毒を流している。なるべく多くの国民が嘘に惑わされないように教育が為されなければ、この国は滅びてしまうのではないかと不安になる。
 僕が真の歴史を世に出すまでの間、諸君には歴史について書かれた新書、人物伝その他、何でも読んで解釈を変えられるかどうか、やってみて欲しい。僕はそれによってリテラシーを発達させて来た。過去について経験を持たない僕には、他人の文章の矛盾からバイアスを見抜き、別の解釈をしながら、それが整合性で繋がるかを検討する方法が有用だった。民主主義の難しさ
NHKドキュメント『市民X 謎の天才「サトシ・ナカモト」』は民主主義の可能性と脆さを示した。
ビットコインの発明者が日系人の名を借りたことで興味を引き、実はハル・フィニーという暗号ソフト開発の天才に迫る。「今の世の中に一石を投じた」のが番組制作の根幹なのである。リーマン・ブラザーズが破綻した2008年10月31日、クリプトグラフィーに最初の論文が載った。A Peer-to-Peer Electric Cash Systemは介在者抜きで個人同士お金のやりとりをする、すなわち銀行に振り回されない民主的な(中大・岡嶋裕史)システムだ。世界に点在するnodeのネットワーク全体で取引の正当性を確認する分散管理によって中央集権は不要だ。後にブロックチェーンと称される事実上改ざん不可能な分散記録システムの技術が中心だ。
ブロックの最初に英タイムズ紙2009.1.3の見出し「大蔵大臣は銀行を二度目の救済へ」が書き込まれ、反権力の暗号ソフト集団・サイファーパンクとの交流と相俟って、恣意的な介入を嫌うハルの姿勢を現わす。これを使えば全てが把握され五輪汚職もできないという。

ハルは、全ての国民がアカウントを持ち、簡単に取引きできる世の中を夢見ていたが、期待は裏切られた。皆がコンピュータ技術に精通している訳ではなく、ビットコインは時間がかかり面倒で価格は常に変動する。オンラインでの買い物には適さない。想定外の事態も起った。2013年キプロス危機で国際送金が凍結され、銀行を介さない送金の有用性に注目が集まりビットコインが高騰する。中央管理者がいない中、仕組みが動いているからくりは、人の善意に期待するのでなく、ビットコインを貰えるという人の欲望を利用している巧妙さがあった。そのマイニング報酬目当てに中国の業者が企業化、巨大なマイニング集団が現われ一握りのプレーヤーに支配されてしまう。ビットコインの操作が難しいため、個人で保有出来ない人は委託を望み、暗号資産取引所というセンターもできた。ハルの思惑を外れて中央集権化が進み、民主的な枠組みは崩れた。2014年マウントコックス取引所からビットコインが消失するという事件が起きたのは人為的なもので、ハルが開発した技術とは無関係である。詐欺は人間社会から切り離せない。ハルはALSで早世し、良心的なボランティアは離れてしまった様だ。ハルの理想からの乖離が民主主義の危機と重なる。欲望は民衆を救わない。
自由は義務とセットであり、それに耐えない人は誰か力のある人に運営して貰いたいと思う。
良い仕組みでも面倒だと大衆は関わらない。Web 3という良い仕組みができたけれど、面倒臭いから使わない。岡嶋は民主主義になぞらえるが、日本国民の価値観を問うているのだ。
民主主義のゆがみ
我々は民主主義についての幻想を捨てなければならない。皆が善意で生きてはいない。欲に走って信頼を裏切る人も、騙される人も同類で、心棒が通っていない為に迂闊である。リテラシーは統治に不都合と考えた政府が国家教育を歪めている。民主主義の原点、人を思いやる心は信頼関係の中で培われるが、社会が子供の目を遮っている事情が問題だ。
ナチスが選挙によって政権奪取した事実は、プロパガンダに動かされる民衆の愚かさを示す。貧すれば鈍する。現代ロシアもプーチン独裁で民主主義の形骸化は極限に達した。イスラエルのネタニヤフ政権も議会制民主主義の形態のまま国民がガザ侵攻を支持した。
イスラエル当局は「我々が戦っているのはハマスであってガザ住民は標的にしていない。」と弁明するが、ガザを住めなくして全てのパレスチナ人を排除する方針なのは明白だ。「悪評で潰れた国家はない。」と強弁して国際的世論を無視して我々をいらつかせ、良心を不安に駆り立てる。アメリカの支援は盤石で、西側諸国は圧倒的軍事力とその被害を論じるだけ。経済的要素に全く触れないのは片手落ちである。ユダヤ人が世界を席巻している原動力は彼等が構築した経済システムにある。少数のユダヤ人がアメリカの選挙を支配する事情もユダヤ財閥の資金力によるのである。ロシアの比ではない凄まじい情報操作が行われる。
NHKは、マウントゴックス社社長マルク・カルブレスがフランス出身のユダヤ人である事実は語らなかった。タブーなのだろうが、それでは中国人だけが悪者である。更に米検察当局はマネーローンダリングで逮捕したロシア人アレクサンダー・ビニックがマウントゴックス社をハッキングしたと結論付け、東京地裁の判決ではカルブレスの罪は軽微で、控訴もされなかった。
アメリカの大企業が外国で災禍を齎していることも良く知られ、各国の不信感に繋がっている。日本でも大企業に阿る政治が多くの罪悪を垂れ流し、行政に対する不信感は強い。
経済の法則
僕は経済学を語りたいのではない。人の生活と乖離した“経済”の実態を俯瞰したいのだ。
日銀が国債や株を買ってマイナス金利を維持するのは、どうしても納得がいかない。低金利による円安はアメリカに金を貢ぐからくりと考えられる。それはコロナワクチンの国産化を許さずファイザー製品を輸入した事実にも見られる。公費で賄われ、価格は公表されないのが味噌で、今年末には自費で賄う筈だが、日本製のワクチンが認可されたから税金がどれ位米国資本につぎ込まれたかは分らず仕舞だろう。それは日本政府が米国権力の傀儡である限り如何ともし難い。支配の源泉は戦争に負けた後経済的に米国に従属した経緯にある。
日本の食糧事情は完全にアメリカに依存している。日本は家畜の飼料も野菜の化学肥料も米国から入らなければ生産がストップする。折に触れて逆らえない事を思い知らされている。
 軍事費の増額は米製武器の購入に使われ、日本製で米国を凌駕するものは作れない。この体制で中国を敵視して戦争すれば日本はウクライナの二の舞だ。安倍晋三は馬鹿だったのか。加担した議員も皆国賊の謗りを免れないのに国民は気付かない。長期に亘る欺罔が感覚を麻痺させ、リテラシーを曇らせている。最早日本に自力更生の道はないのか。
国連でのハマス非難と人道休戦をリンクさせる試みは頓挫した。ハマスの台頭は人権抑圧の帰結でネタニヤフの失敗である。他者を認めない者は民主主義世界の孤児になる。拒否権を行使していた米国も、民主主義が見せかけなら覇権を手放すことになる。ユダヤ人がアメリカを支配している限り事態の好転はないが、ここに来て態度に変化が見られる。 
ユダヤの米国支配は年季が入っている。日露戦争の和平交渉を斡旋したセオドア・ルーズベルトは、1902年モルガン財閥の鉄道トラストを起訴、解散に追い込んだが、1907年恐慌の際USスチールによる買収を容認してジョン・モルガンと妥協している。経済的敗北だ。子ブッシュもネオコンの大部分がユダヤ系という事で、ユダヤ人の支配下にあったのは明白。大統領としてはクリントンがユダヤロビー集会に初参加、今やユダヤに逆らえる者はないが、今回アメリカが国連で拒否権を行使しなかった事実、バイデンがネタニヤフを非難しながら電話会談で「停戦を求めなかった」というのは、拒否される前提での深謀遠慮が見込める。 
イスラエルの侵攻を支えるのは圧倒的な軍事力と経済力で、歴史的にユダヤ系財閥が戦争による莫大な利益を貪ってきた事実がある。日本も日露戦争から戦費をユダヤ資本に頼って来た。その後の経過から、日本は彼等に絡め取られて元も子もなくしたとも思われる。
現代の社会でユダヤ人の傲り高ぶりは目に余るものがある。日本の食品価格の高騰も、これと関連づけて “政権交代”という場違いな意図が見えて来る。政治家は食料の消費税は据え置くと言いながら裏切り、生活苦は政府への反感を募らせる。安倍派幹部のパー券に絡んだ裏金作りが浮上し、起訴前の捜査段階でマスコミが騒いで政権批判を煽る。今更TVに小沢一郎が出演し、野党の体たらくでは政権交代は無理なのに、右翼の維新と立憲民主党が野合する様な動きも不可解で、いびつな政局が窺われ、焦りも見える。その根底に反米の鬱屈した感情が宿る。岸信介から清和会の面々が懲りずにやって来たことは全部CIAにお見通しだから、のっぴきならない状況で政治家達も追い詰められている。
そもそも騙された奴がそれを凌駕しようと思うこと自体おこがましく、ユダヤ主義経済の枠内にあって、抗する術はない。これだけ手足を縛られて、無駄な抵抗をするのはよしたがいい。米国に抵抗するならば、彼等が掲げる民主主義を逆手に取るしかない。我々が民主主義を先導する。今の日本は変えねばならないが、日本民族が内包する潜在力を期待する。米国でさえ民主主義は崩壊の危機にある。今もトランプが幅を利かせるばかりか、バイデンもユダヤ人に押され気味だ。アメリカは欲望の国、金権が多数派を形成し、白人保守層は単純に騙され有色人種も経済格差で分断され、共通の敵が見えない。ジャーナリズムの変質はバックボーンの喪失を示した。キリスト教も時代遅れ、国家に対する忠誠も形ばかりで、合衆国議会襲撃事件で民主主義の危機が露わになった。元大統領が煽った暴力装置が働き、歯止めが利かない。現大統領の下に結束出来なければ米国の威信は失われる。
真の民主主義の構築に向けて
様々な人が居る中でまともな人と連帯することが民主主義の核となる。痴漢の冤罪は後を絶たないし、闇バイトの凶悪犯罪など、昔では考えられないことも起こる。目立つのは人間の質の低下で、日本も安全な国とは言えなくなって来たようだ。周囲に良い人間関係を保っていても、悪質な連中と関わることを余儀なくされることもある。特に権力者は厄介で、騙されない様に心懸けていても、権力者は周り中を巻き込んで陥れる。権力にしてやられた時は、裁判所は当てにならない事が解った。証拠を出して無視され、明らかな不正判決を言い渡された時、僕は民主主義について真剣に考える様になった。「義を見てせざるは勇なきなり」を地で行く僕が、単純で無力であることを思い知った。民主主義は他人に配慮することで成り立つのに、今の日本はそうではない。日本は民主主義国家だと信じていたが、よく見れば為政者が国民を騙し、権力側と市民が分断されている。民間のまともな意見は通らず選挙で選ばれた議員の勝手気ままだ。社会を動かすのは国民でなく、我々の希望は叶わない。
政治体制を変える必要はあるが、今の政治家には任せられない。例えば元オリンピック選手の橋本聖子は森喜朗の引きでオリンピック大臣になったが、汚職に塗れたオリンピックで一体何をしたのか。森の背後を見透かせば、日本の民主主義をねじ曲げたのは明らかだ。
自民党、特に清和会政権が国家教育を破壊した。国民に堅実で自発的な考察が求められる今、政策が信頼関係を壊し人間関係を希薄にしている。これでは“人を見る目”も養われない。国民の覚醒には時間がかかる。今の政治を変える喫緊の課題は、信頼できる候補がいない事だ。政党が立てる候補は一に世襲、二にタレント、官僚上がりも多いが不思議な事に皆イエスマンで、TVでは皆尤もらしい嘘をつく。最初志があっても、結局権力者に媚びる。政治家は嘘つきだと誰もが認識し、安倍晋三がそれに拍車を掛けた。勿論、騙される人は多い。何より、まともな人は政治家に適さないという風潮を正さねばならない。 
昔、まともな議員は井戸塀議員、報われる事はなかった。暗殺されても背景は殆ど解明されない。危険を承知で立候補する覚悟に対し、支える市民にも道理と正義感が問われる。

日本人に本質的に欠けているのは、大局観である。目先の事に囚われて日本を取り巻く世界情勢など全く見えていないのは明らかである。岸信介から清和会に至る迄、権力の掌握に努めてきたが、彼等が日本にもたらしたのは結局“退化”だけだった。アメリカに抑えられたのは一目瞭然だが、彼等が対抗する知恵を持たずに負け続けただけなのである。アメリカに抵抗したのは田中角栄や大平正芳までだろう。佐藤栄作が田中の追い落としに加担したのは明らかで、首謀者は岸信介とキッシンジャーである。それも単に権力を奪い返す為に日本の経済を守っていた政治家を破滅に導いた。日本を敗戦に導いた戦犯の片割れが又日本を破滅に導こうとしている。声高に戦争を叫ぶのは、戦前右翼の流れの再発であり、戦争を知らない子供達を嘘で惑わせている。正しい歴史を残せない国家は道を踏み外す。それは後継者を育てられない深刻な事態なのである。

僕は戦後作られた日本の歴史を完全に覆す史観を得ることができたが、日本の出版社は決してこれを世に出すことはない。僕はこの史観を強要する積もりはなく、これを叩き台にして皆が歴史を見直す切っ掛けになれば良い。歴史の真実を悟ることがリテラシーを育み、大局観を養うのだが、それは今の日本の政体にとっては危険思想なのだろう。自費出版しても現在の歴史に惑わされた人々は恐らく見向きもしない。国民にリテラシーが欠けている事は、コロナにイソジンガーグルが効くと虚言を呈した政治家が今も人気を博していることからもわかる。彼の仲間は皆嘘にまみれ、害毒を流している。なるべく多くの国民が嘘に惑わされないように教育が為されなければ、この国は滅びてしまうのではないかと不安になる。
 僕が真の歴史を世に出すまでの間、諸君には歴史について書かれた新書、人物伝その他、何でも読んで解釈を変えられるかどうか、やってみて欲しい。僕はそれによってリテラシーを発達させて来た。過去について経験を持たない僕には、他人の文章の矛盾からバイアスを見抜き、別の解釈をしながら、それが整合性で繋がるかを検討する方法が有用だった。