私の中の瀬織津姫・封印解除はとても地に足ついていて。
「山ガールブーム」もその一部だって思っています。
……ロマンないですね*
でもすごく大切な流れなんですよ。コレ。
今でも「女人禁制」の山ってあります。
そして山の神様は女性だから、女性が入るのを嫌がるとかね。あるんですよ。
私が大人になって山に行き始めた時は、
若い人がいなかったなー。
だからいつも同じコースを歩いていました。
山といっても舗装気味で、安全そうな道。
でも「ランドネ」という雑誌の創刊で「山ガールブーム」が到来しました。
六甲山なんて、今では平日に若い女性や私と同じようなママ世代、
それに私もですけど、女性でも単独行の人に出会います。
それって実は、とてもとても
今の日本の安全さを物語っていると思うんですよ。
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宗教的な面でも、女性が山に行ってるなーって感じます。
去年の鞍馬寺のウエサク祭
高野山の結縁灌頂
六甲比命神社の護摩供養
平日だったせいもあると思うけど、8割以上女性だったイメージ。
女性率の高さに驚きましたよ。
宗教的な面でも、日本は女性を締め出して来た過去があります。
そこに徐々に徐々に、女性が戻ってきた。
日本では、山は古来から宗教的な場所だったから、
山=宗教であり、その両方に女性が元気に戻ってきていることが
私の中では「瀬織津姫の封印解除」にも繋がっています。
その意味って何? ってなった時、
私はここもまたリアルすぎて色気が無いんですけど
「防災」に繋がるんですよね。
「防災」って書くとあれなんだけど、
それによって守られ、育まれるのが日本の美しい自然です。
女性性って「育む力」にも強いと思うから。
だから男性の中でも「瀬織津姫」が強い人は、
自然を愛して育む人なんじゃないかなって思う。
美しい水を生む豊かな森を有する国。
それが日本。
私はそんな日本は、世界の中の「鎮守の森」なんだって感じています。
日本全体が「鎮守の森」
だから神様もたくさんいてはるの。
「水の神」と「太陽の神」
その優しいバランスの中で、森が育つ。植物や生物が育つ。
豊かさの象徴である「稲」はその代表的なもの。
私が『瀬織津姫は稲荷の後ろの正面に』を書いているのも
そこに深い関連を感じているからです*
稲荷神は「稲」「豊穣」の神様ですから。
「水の神」と「太陽の神」の融合。
それが稲荷神だと感じています。
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荒川さんの新しく始まる瀬織津姫の物語。
こんな風にありました。
決して優劣ではなく、
役割の違いだと思うんです。
本当にそうです。
瀬織津姫の存在感は一つのイメージに収まらない。
だからどんな表現で瀬織津姫が現れるのか、
そして自分の中からは、どんな姿で何を教えてくださるのか、
書きながら私も進んで行っています。
空海さんがくれる地図を頼りにRPG。
さあ、冒険を始めよう。
「瀬織津姫」という美しい名のもとに。