と言っても、ある作家さん。
けど、作家という枠だけにはおさまんないかな。
10代のころから、名前はよく知っていたけど、たくさん読んだことがなくて。
ただ楽しい人だと思ってた。
ひょんなことからある著作を読んで、興味を持って、それからはまって、はまる、はめられる。
もう故人。
多くの人には見えないモノが見える人。
破天荒な生き方、人生の大半を陰鬱として暮らす日々。
だけど、彼の言葉は透明感に溢れてる。
こんなに辛くて苦しいのに、それでも世の中への視線はやさしい。
控えめなんだけど、隠しても分かる。
ここらへんにすっかりやられてしまった。
強くなければやさしくなれない。
フィリップ・マーロウも言ってった?
「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きている資格がない」とかね。
そうそう、この人はハードボイルドなんだわ。
ホントに亡くなっちゃったのね。
悲しいな。喪失感が心臓の筋肉のへんに来る。
長生きしてたら、サイコーにクールでスタイリッシュなおじいちゃんになったと思う。
ウイリアム・バロウズみたいに。
合掌。