9月21日、江戸川区で開催されている「えどがわ・水俣まつり」で六ラプが上映され、私も出かけて行きます。かつて砂田明(あきら)さんという一人芝居の役者さんが「起ちなはれ」という詩を

読み、「天の魚」という一人芝居を全国行脚で上演していた。その「起ちなはれ」の詩はこういう始まり。

もし あんたが 人やったら
起ちなはれ 戦いなはれ                   
公害戦争や 水俣戦争やでえ
戦争のきらいなわし等のやる戦争や 人間最後の戦争や 正念場や
勝たな あかん 勝ちぬかな
――子どものために 孫のために 親
のために 先祖のために
そうしてこの自分のために 一度しかない人生のために
                        〈起ちなはれ (砂田 明  1970年)より〉

水俣公害問題は今も解決していない。私たちがそこから学んだ事を今に生かせているだろうか、問いは続いている。起きたことではなく、起こさせないために私たちは何ができるだろうか?そのような問いを胸に脳裏に抱えた人々が増えてきていると私は感じる。現実を知ればいやおうなしにその問いは生まれてくる。一人の人間が抱えきれない問いだからこそ、私は映画を通して共有したいと思う。「えどがわ・水俣まつり」にきなはれ。22日まで続きます、一人芝居「天の魚」も上演されます。緒方正実さんのトークはすでに19日に終わりましたが、原田正純さんのトークは22日の最終日にあります。詳しくはHPをご覧下さい。http://edogawaminamata.web.fc2.com/

kama