岩手県には火力発電も原発もありません。みんな反対して撤回させてきました。先祖伝来の海を守り、海で生きていくことを
決めたからです。ある村では合成洗剤をもう18年も村全体で一切使っていません。それなのに再処理工場から放射性物質が
放出されてそれが流れてくるというので漁師さんたちは頭を抱えています。
そこで陸前高田で上映会がありました。漁師さんたちが来てくれて熱心に参加してくれました。
会場につくとどどーんとおにぎりの軍団が待ちかまえていました。
白状します。私、おにぎりマニアなんです。おにぎり大好き!
ところが上映会の後の懇親会が凄かったのです。岩がき、ひらめ、うに、ほや、あいなめ、イカ、などの海の幸がてんこ盛り。
漁師の方たちが自ら育て、獲って来て下さったご自慢の海の幸は、もう言いようがないくらい新鮮で美味でした。こんなおいしいものをこれからもずっと食べたいんだそれだけなんだよ、とおっしゃってました。そうですよね、同感です。うにと言えば六ヶ所村、泊のうにもとってもおいしいんですよ。
ね、いい顔をした漁師さんたちでしょう。
これは河野さんの矢木澤醤油店の店先です。三陸沖地震でもびくともしなかったとか。
河野さんのお父さんは広田湾を埋め立てから守った反対運動を主導したんだそうです。河野さんは食の地元学を提唱しています。陸前高田の方々は足元にあるあたりまえのすごさを実感しています。そのかけがえのなさ、大切さも。あったかい、熱いもてなしを受けました。それもこれもなにもかも普段着のよそおいで。陸前高田の皆々様、映画を観て、感じて下さってありがとうございます。ふるまって下さった、海の幸、今でもその味を思い出してじん、としています。