島根原発:保守点検状況 5段階評価で最低の「1」に
![島根原発1号機(左)と2号機=松江市鹿島町で2009年11月、本社ヘリから幾島健太郎撮影](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fmainichi.jp%2Fselect%2Fwadai%2Fnews%2Fimages%2F20100710k0000m040054000p_size5.jpg)
島根原発1号機(左)と2号機=松江市鹿島町で2009年11月、本社ヘリから幾島健太郎撮影
全国の商用原発54基の保守点検状況を5段階評価する制度を導入した経済産業省原子力安全・保安院は9日、多数の点検漏れなどが発覚した中国電力 島根原発1、2号機(松江市)について「許容できない課題がある」として最低評価の「1」と発表した。最低評価は島根原発が初めて。
評価制度は、各原発に応じた規制を強めようと今年度から導入。安全性を直接評価するのではなく、追加検査や行政処分検討に反映させる。
島根原発では511カ所の点検漏れや機器の未交換が見つかり、保安院は「保守管理の仕組みの重大な欠陥。原発への信頼を著しく損ねた」と評価。す でに、中国電力に厳重注意処分や保安規定の変更命令を行っていたが、年4回の保安検査を特別態勢で実施することや、教育・訓練などの再発防止策の評価を継 続して実施することを決めた。
保安院は今年6月、残り52基のうち23基が追加検査が必要な「重要な課題あり(評価2)」「課題あり(同3)」、29基が「軽微な課題あり(同4)」「課題なし(同5)」と発表した。島根原発については点検漏れが発覚していたため、評価を留保していた。【関東晋慈】