まだ仕事待機中につき暇なんで映画見た。
本もそうだけど映画ってすごいよね。
2時間ちょっとで自分の知らなかった世界に連れていってくれる。
観る前と見た後の自分は同じじゃない。あたりまえだけど。
“Promising Young Women”
キャリーマリガン主演。
イシグロカズオ原作の”Never Let Me Go”や、セクハラパワハラのハービーワインスタイン告発映画”She Said”とかに出てる愛らしい顔した実力のあるイギリスの俳優さん。(ネタバレ気味です)
ざっくり言うと、若い頃酒がらみのどんちゃん騒ぎの中レイプされ、それが元で人生が狂いこの世を去る事になったであろう親友のためのブラック復讐劇。
こう言うとドロドロした感じなんだけど全然そんなことなくて晴れ時々嵐って感じ。
夜な夜な酒場に繰り出し酔っ払ったふりして介抱する体で近づいてくる男どもをガツンと覚醒させることを繰り返し、最後は自分の命さえも危うくしてしまうちょっとサイコパス的な女性をキュートに演じてました。
やりすぎ感あるんだけど彼女なりの信念と正義があるんだよな。
また男性も無理やりって感じの乱暴者じゃなく、むしろ紳士風で、でもだからこそ自分が悪いことしてる意識が薄そうで怖かった。
半ばハッピーが訪れたかと思ったけどもうやり切るしかなかったね。
いやー、深刻な被害者がいる以上酒の席の若者の過ちってだけでは済まされない。
誰でも自分の過ちは隠したい、正当化したい、でも相手がいる以上自分だけの保身は許されない。
こう言う出来事って直接の加害者はもちろんのこと、周りにいた人、話を聞いて面白がった人、相談されたけど何もしなかった人、訴えを取り下げさせた人、などなど間接的な加害者がたくさんいるんだってつくづく思った。
訴えを取り下げさせた弁護士が被害者の名前をちゃんと覚えていて(ここ大事)、ずっと後悔していたって謝罪する場面にちょっと救われた。
実際この映画はスタンフォード大学の学生がレイプ事件で起訴された時に、求刑6年の所裁判官がいわゆる”将来を約束された若者”ってことで6か月に減刑し、実際たった3か月で出てきてしまったという事件をモチーフにしているみたい。
じゃあ同じく”将来を約束された”被害者の女性はどうなるの?っていう皮肉を込めた題名なんだろうな。
加害者の父親が自分の息子は”たった20分の行為”で何もかもなくしたみたいなこと言ってましたがいやいや時間の問題じゃないだろって。
もちろん聖書の話にもあるように罪人に石を投げる資格のある人ってそんなにいないだろうし、みんな完璧じゃない。
だけど自分の犯した過ちに向き合ってどう生きていくかはすごく大事だなと思った。
衣装や装飾がキュートな反面、奥に潜む重い課題がずしんと心にのしかかりました。
やっぱり自分に恥じないようにおてんとう様の下を胸を張って歩いていきたいな。
