【狂人】
狂人とは、人狼陣営の一つです。
ルール上「市民」として扱われますが、人狼が勝利する事で自分も勝利となる役職です。
人狼の役に立つように場をかき乱し、人狼を勝利に導きます。
ただし、自分は誰が人狼かを認識できず、人狼側も誰が狂人かを認識できません。
・占い騙り
狂人が占い師を騙り、偽の占い結果を落としていく戦術です。
狂人はほとんど占い師に出る事が多いです。
狂人が偽の占い師としてCOし、人狼に白を出したり、市民に黒を出したりする事で
狼側に「こいつ狂人だな」と気づいてもらう事ができます。
人狼ジャッジメントでは初日ランダム白ルールが多いため、初日は誰かしらに白を出します。
自分は挨拶が遅かった人に白を出すのが良いと思っています。
人狼チャットから市民チャットに切り替えるのが遅れた狼の可能性があるからです。
また、自分が占い師COした時点ですでに対抗の占い師がCOしている場合、
その人に白を出すのはあまり意味がありません。
狂人の仕事は「狼に白を出す事」なので、
本物の占い師の可能性が高い対抗の占い師にわざわざ白を出しても狼は得をしません。
280秒までに何もCOしていない人に白を出すのが狼を囲うのにベストです。
また、初日以降は「狼っぽい奴に白を出す」か「市民っぽい奴に黒を出す」の2択です。
ただ、市民っぽい奴に黒を出したつもりでも、もしその黒出しが本当に狼なら、
狼が圧倒的に不利になるので注意が必要です。(通称:誤爆)
そのため、安全なのは「狼っぽい奴に白を出す」事です。
とりあえず白を出していれば、誤爆は起こらないからです。
初日はランダムですが、2日目以降は自分の意志で占う事となります。
そのため「真っ当な占い理由」がなければ、村に自分を本物の占い師と思ってもらえません。
これは占い師の記事でも書きましたが、
「初日は寡黙を貫き通して占い先を決め、占い理由を長文で書いてコピーしておく」というのがオススメです。
初日に喋りすぎると、狼から本物の占い師と思われて噛まれてしまう可能性が高いです。
なので自分が真占い師だろうが狂人だろうが、
初日は本物の占い師っぽい振る舞いはやめましょう。
寡黙を貫き通している間に占い先を決め、2日目に長文の占い理由を投げれば、
かなり自分を真目に取ってくれる可能性が高くなります。
先ほど「白を出すのが安牌」と書きましたが、
あえて2日目に黒を出す事が勝利につながる事も多いです。
もし初日に吊られた人が白で、翌日にまた白が吊られた場合は、
PP(パワープレイ)によって狼陣営が勝利する事ができます。
これを狙って、初日に吊られた人が市民っぽい人物だった場合、
2日目に黒を出す事でその市民を吊らせて、
PPによって狼陣営を勝利に導く事ができるのです。
「狂人が2日目に黒を出すのはリスキー」という事もあって、
2日目に黒を出せば大体その人物は吊られます。
また、自分が黒を出した人物が本当に狼だった時でも、
狼を言い当てた自分が本物の占い師と思われる可能性が高くなるので、
それはそれで良いのです。
ただ、初日に吊られたのが狼で、2日目に自分が黒を出したのが本当に狼だった場合は、
100%狼の負けになるリスクはあります。
誤爆がないのは「本物の占い師の片白に黒を出す事」ですが、
序盤でこれをやるのはリスクが高いです。
占い師は基本的に誰にも占われていないグレーを狭めていくのが基本なので、
片白に黒を重ねると「誤爆を恐れて対抗の白に黒を出した狂人」だとバレてしまいます。
グレーがいなくなってきた終盤で、対抗の片白に黒を出すのが、
誤爆のない安定の動きとなります。
...狂人で大事なのは
「自分が白を出した人物はとことん守り抜く」
「自分が黒を出した人物はとことん攻める」という事です。
なぜなら真占い師ならそうするから、です。
狂人は自分が本物の占い師であると仮定して動かなければなりません。
もし自分が白を出した人物が人狼だと疑われているのにボケーっと見ていたり、
自分が黒を出した人物を積極的に吊らせようとしていなければ、
「自分の出した占い結果に確証を持てない」=狂人だとバレてしまいます。
占い師を騙る時は、とことん占い師になりきらなければなりません。
・霊能者騙り
狂人は基本的に占い師COするのが良いですが、
意表をついて霊能者を騙る戦術もあります。
霊能者が2人出た場合、間違いなく「霊能者ローラー」といって、
霊能者を2人とも吊っていく流れとなります。
それによって
・真霊能者を吊らせる事で、進行役がいなくなり村が混乱する
・霊能者の真偽がつかないため、残りの狼の数を村が把握できなくなる
・ローラーになれば霊能者COから吊られるため、2日間2人の人狼を守る事ができる
というメリットがあります。
この時、占い師に狼が出ていてくれれば面白いですね。
占い師が1人しかいなかった場合はほとんど平和村のような状態になってしまうため、
狼が見つかって吊られてしまう可能性はあります。
強い戦術ではあるかもしれませんが、
狼側も基本的に狂人が占い師に出てくることを想定しているため、
狼側との連携が取れず平和村が作られてしまうリスクも高いです。
まあ、そもそも霊能者ローラーで吊られたら面白くないので、僕はこの戦術はやりません。
・潜伏狂人
狂人が何のCOもせず、潜伏しているという戦術です。
基本的にほとんど起こりませんが、狼が占い師に出て来てくれた場合、
潜伏狂人はかなり強力な戦術となります。
・村は占い師に狂人が出ていると普通考えるため、占い狼の可能性は考えず意表を突ける
・狼側は完全に白・黒の位置を把握しているので、占い狂人よりも場をコントロールできる
・自分が真占い師に占われても「白」と出るため、狼に利する行動を取ってもバレにくい
というのが主なポイントです。
ただし、狼側は完全に誰が狂人かわからないため、
自分が狼に噛まれてしまうリスクもあります。
そして潜伏狂人で強力なのは「狩人騙り」です。
本物の狩人がCOしたタイミングで、自分が対抗で狩人COすれば、
狩人のどちらかを吊ろうという話になります。
仮に自分が先に吊られた場合も、狂人は市民として扱われるため
霊能結果は「白」と出ます。そうなると村は「残った狩人が人狼だ」と思い込むため、
本物の狩人を吊らせる事ができるのです。
また、もしRPPの盤面になった際は人狼騙りをする事も有効です。
1度GJが出て、残り人数が
・占い師COした狼 ・潜伏狂人(自分) ・市民 ・市民 となった場合
RPP(ランダムパワープレイ)といって、人狼陣営2票・市民陣営2票となるので
50%の確率で市民を吊らせて人狼が勝利する、という盤面があります。
基本的にRPPは占い師が狂人で、
潜伏人狼がCOして「狂人は〇〇に投票して」などとRPPの指示をする事がほとんどです。
それを逆手に取り、狂人である自分が人狼COする事で、市民は自分に2票入れるため、
仮にRPPで自分が吊られても狂人はルール上市民なので、人狼陣営の勝利となります。
レアケースではありますが、決まると気持ちがいい戦術だと思います。
仮に自分が占い師に出ている時のRPPの盤面でも、
占い師の自分が人狼COして「狂人が残ってたら〇〇に投票して」などと
人狼のフリをするのもオススメです。それで自分が吊られれば狼の勝ちとなります。
...狂人は大変でめんどくさい役職だと嫌われがちですが、
初心者の頃から自分は狂人はけっこう好きなんですよね。
潜伏人狼は頭を使って言葉で吊られる事を回避しなければなりませんが、
狂人は基本占い師に出ているのでいきなり吊られるという事もなく、
仮に吊られても市民扱いなのでそこまでダメージもない、というのが気楽で良いんですよね。