天国に行くための最良の方法は、地獄に行く道を熟知することであるこれは私のバイブルとも言える『君主論』の中でマキアヴェッリが説いたものです。
君主論 (岩波文庫)/ニッコロ マキアヴェッリ

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就職活動では、いろいろな道を選択することができます。
大企業、中小企業、ベンチャー企業、公務員、、、
私の親は経済的に苦労した経験も踏まえて、私には公務員に就職してほしいと願っています。
おそらく、公務員になることが一番経済的に安定する道だと思っているからでしょう。
日本の景気が右肩上がりだった私達の親の世代では、その道は確かに合理的な選択だったかもしれません。
しかしいまの日本の景気や人口構造を冷静に見つめれば見つめるほど、
日本で公務員を選択することはまさしく「地獄に行く道」だと思います。もちろん公務員になる人が、全員安定志向な人だとは思っていません。
公務員にしかできない仕事はたくさんあります。
目的単位で公務員になる人、そしてそのために全力で努力をする人を私は最大限尊敬します。
この前提の元で書いていきます。
とにかく僕が一番言いたいことは
いま公務員を志望している人は本当に日本の現状を理解しているのか?
ということです。
日本はいま、財政や経済などあらゆる面で危機的な状況です。
国の危機と公務員で一番はじめに思い浮かぶのは、ギリシャです。
この国は国民の約25%が公務員なのですが、先の経済危機の影響でその人件費が大きな問題となっていました。
その問題を解消しようと3万人の公務員をクビにして退職金と年金もカットすると宣言したら、2日間で1万人が辞表を出したそうです。
退職金や年金を減らされる前に、もらえるだけもらって辞めようということらしいが国の危機より自己利益が大切というわかりやすいスタンスです。
そこらへんの利己性はまず置いといて、
このギリシャの借金は35兆円。そして気になる日本の借金は1000兆円。
ギリシャでは借金をとりあえずはEUの他の国が肩代わりしてくれたおかげでなんとかなっています。
借金がギリシャよりもめっちゃ多いのに日本が財政破綻しないのは、借り手の部分でギリシャと日本では事情が異なるからなのですが、日本が借金できるのは最高でも1100兆円くらいだと言われています。
そのとき、1000兆円規模の債務をどこの国が肩代わりしてくれるでしょうか?
Japan as No.1と呼ばれた時代は私が生まれる前に終わりました。
お家芸とされていた家電産業では国産大手家電メーカー8社の利益の
合計は韓国サムスンの利益よりも少ないという現状です。
最近ではパナソニックが7000億以上の赤字をたたき出しました。
このように日本は世界市場において、相対的経済競争力が凋落、低迷してきているのです。
相対的というのは、実際は日本の競争力が落ちたというより単に他が追いついてきたということです。
日本の産業が落ち込んでいるところに、東日本大震災が起きてさらに危機的な状況です。
バブル後のGDPマイナス成長をなんとかするために民間投資を公共投資として赤字国債でつっこみまくった結果がこの1000兆円をこえる借金です。
しかしもう借金はできません。このまま日本が突き進むとスタグフレーションになるかもしれません。
だから増税なんです。
だから公務員の給料は減らされるのです。こういった日本の現状を知った上で君は公務員を選択するのですか?
天国には行けなくても、少なくても地獄に堕ちなくて済みたいとは思いませんか?
なんとなく公務員、なんとなく増税は嫌だなでは話になりませんよ。
そもそもなぜ仕事をするのかといったら
ひとつはもちろん
「お金を稼ぐため」
そしてもうひとつは
「自分が自分の人生の主人公であるため」後者の視点が一番大切なのに、そのことを忘れている人が多いと思います。
これは公務員に限らない話なので別の機会に書きたいと思いますが、
「自分がやらない限り世に起こらないことを私はやる」 by ビル・ジョイ
これはサンの共同創業者ビル・ジョイの言葉です。
少なくとも僕は、この言葉はビルのような一握りの天才だけに許された言葉ではないと信じて生きていきたいと思います。