初夏になって梅の実が出回り始める季節は、新生姜や果物、大量の夏野菜など、色々な保存食を作る季節でもあります。


10年以上前から毎年6月は

梅シロップ、梅酒、梅干しを作ります。





梅シロップをパープルクイーンという品種で作ると、こんなに綺麗な赤になります。



仕込み前のパープルクイーンです。小粒です。




梅シロップ 

【材料】

梅の実(品種は何でもOK) 500g
氷砂糖  500g
りんご酢 50cc
(穀物酢、米酢など好きなものでOK)

【必要な道具】
果実酒瓶 2L

【作り方】

梅の実を水洗いしたら、キッチンペーパーなどで水気を切り、ヘタをとる。

梅の実がパープルクイーン、もしくは黄梅の場合はアク抜きしていませんが、他の品種の青梅を使う時はアク抜きします。アク抜きは実が浸かるくらいの水に入れ、3〜4時間放置します。

②①をジップロックに入れて、24時間以上冷凍する。

消毒した2Lの果実酒瓶に梅の実と氷砂糖を交互に入れる。


④時々瓶を揺らしながら、氷砂糖を溶かす。
溶けるまでの日数は7日〜10日が目安。


仕込み直後。



2日目。



⑤氷砂糖が溶けたら梅の実を取り出し、
消毒した保存瓶に入れて、冷蔵庫で保存する。
水や炭酸水などで割って飲みます。



◎梅はどの品種でも作り方は変わりません。

◎青梅か黄梅か、もどちらでもOKです。
青梅はスッキリした味わい。疲労回復に良いとされているクエン酸を多く含むのは青梅です。
黄梅は香りが芳醇です。黄梅は発酵しやすいので、少し注意が必要です。

◎お酢の量は好みによって変えられます。

お酢なしでも作れますが、お酢には発酵を抑えてくれる役割があります。発酵するとアルコールが発生してしまいます。

この記事のレシピだとお酢の酸味が出過ぎず、でも氷砂糖の甘味が軽やかになる、という感じの仕上がりです。

◎発酵した場合、ある程度シロップができた段階であれば、沸騰しない程度に加熱してアルコールを飛ばせば、飲むことができます。加熱によって多少風味は落ちると言われています。

梅の実を冷凍せずそのままでシロップを作ることもできますが、冷凍した方が氷砂糖の溶けが早くシロップが早くできます。
ただ、冷凍すると風味が落ちるという話もあるようです。

フォークで刺してエキスを出しやすくし、シロップが早くできるようにする方法もあります。

◎時々揺らすのは、溶けた砂糖(シロップ)をできる限り梅の実全体に行き渡らせるためです。ずっと空気に触れたまま放置すると、段々傷んでしまいカビの原因になります。
それから氷砂糖が早く溶けるようにするためでもあります。

◎シロップができたら、私は実を取り出しますが、そのまま放置する場合もあるようです。

◎南高梅で作った場合のシロップ。