常に
過ぎて行く瞬間の
・・連続
西の空に
暗闇が迫る今
その色も
とどまる事はない
今…
この時が
ずっと続けばいいが・・
美しい至福の時間は
必ず過ぎてしまう
それは
人生も同じ・・
それが自然の摂理
さだめ
同じことは二度と
舞い込む事は無い
今は今しかない。
常に過ぎて行く・・
似たような事は
あるだろう・・
しかし
感覚はすでに
ちがう
多少は似てるかも
しれない・・が
同じ感覚は
甦らない・・
あるいは
それ以上に・・
それ以上の感覚で
喜べる時も
あるかもしれない
想定外で迫り・・
そういうものに
憧れる・・
わたし
今
暗闇が迫る空
青黒い群青色の空を
眺めている
光はないけれど
真っ暗闇ではない
天井に隠された
光源が
あるのだろう
窓辺に座りこんで
見ている
建物や樹木
そして 田畑も
黒い影の世界
国道沿いの街灯や
大小の看板の明かり
民家の明かりが
暗闇の先に見える
と
車の騒音と
ヘットライトが
黒い影の合間を走る
線路の遮断機の音が
鳴り出した
カンカンカンカン…
遠くから
電車の
近づく音が
迫ると
2つのヘッドライトが
暗闇にまっすぐに
向かってきた
窓辺に置いた
幼いイエス様を
抱いているマリア様をみている
マリア様に
抱かれで安らぐ
そんな感覚を
味わっている…
我子を慈しむ…
愛おしくて
愛おしくて…
慈愛に満ちた
母性
そして今
孫を抱きながら
その感覚…
わたしは
5人の子に
恵まれて
なんと
幸せに包まれて
いたことかと…
深い母性を
引き出され
母として
誰よりも味わって
いたこと…
あらためて思う
神の愛=母の愛
そして
わたし自身も
母に抱かれて
愛されて
育ったのだのだ
と
思い巡らした
ろうそくを灯した
ほのかな灯りに
浮かびあがる
聖母子像を眺め
わたしは 心調える
ザビエル記念聖堂
静かに近づき通り過ぎて行く
かつての日に
その中にいた
感覚が
思い起こされる
〜あの懐かしい
車内の
灯り
1日を終えた
人間の匂い〜
祈り……
今日1日の
わたしの行動を
全てあなたに捧げます…
良きことも
悪きことも
全てですよ…と呟く
今日も
あなたの
栄光にかなうように
と
祈った朝
朝仕事を終えて
役所に寄って
用事を済ませて
家に帰り
遅い朝食…
曇天の昼下がり
小雨が降り続く
何ができるか・・
と
肌寒くて
体を温めようと
暖かい膝掛けを
まとった
すると
そのまま寝ていた
毎日まめに働く私
足腰痛い時もある
けれど
どこにでも
いくらでも
働ける場がある
みんなと
いかに
楽しくやるか…
生かされている
私を
活かしたい
花の季節
空も山も明るく
あれもこれも
上昇している
気運に
うかれてのりたい
この感じ
自分が持ったもの
生かしきろうと
常に思う
わたしの体を
神様が
動かしていると
仮に思って
だから疲れない・・
けれども
今日は
昼過ぎから夕方まで
体を休めていた
これも恵み…
寝ていたわさ・・
驚き
笑…
頭もスッキリ
身体もかるい
雨上がりの畑へ
実った豆や
レタスやネギを
取ってきて
タマゴと
シンプルに料理をする
残さず食べきる
ごちそうもいいが
こういう
食事もいい
こうして夕方・・
今日も過ぎゆく…
暗闇だけれども
青黒い群青色というか・・
その中で
樹々の黒い影が
揺れて
風が通り過ぎてゆく
部屋の明かりを消し
窓辺に
ろうそくの
炎が
まっすぐ伸びて
静かに揺れる
聖母子像が
浮かび上がる
なんという時節
この空気感・・
なんと素晴らしき
この世界・・
その中に浸れる
何ともいえない
調和なのだ。
