4時30分起床、曇りかつ小雨で肌寒い。とはいえ春の兆しも感じる気候だ。昨日は髪を切る予定で先日買ったRAY CHARLESのGENIUS LOVE COMPANY)のCDを持ってでかけた。エルトン・ジョンとレイ・チャールスのデュエット、「悲しみのバラード」(SORRY SEEMS TO BE HARDEST WORD)のエルトンの感情移入の凄さに背筋がぞくっとする。この、おかまのおっさん、まったく劇的なシーンにタイミング良く登場するよ。ダイアナ妃の悲劇と喜劇の狭間の時にももっともらしく登場していたし、今度はレイ・チャールス最後のレコーディングに登場ときたもんだ。そういえば俺がまだ20代の初期のころ初来日のステージを武道館で見てるんだよね。真っ白なステージ衣装でピアノの上にとびのっていたのが印象的だった。そのころの俺は“らりぱっぱ”で三階席で踊りまくっていたけどね。

「よう、おかま。お互い歳くったもんだな」

理髪店を覗くと混んでいた。とりあえず待つのが嫌いな俺はぶらぶらと「成増図書館」へ行った。気に入ったよ、この図書館!、なかなかのもんだ。以前通っていた多摩の橋本の図書館と比べると建物は薄汚れているけど「蔵書」は素晴らしい。これから大いに通わせてもらうぜ。

「新潮」の4月号が書棚に「俺を読め」っていう雰囲気で鎮座していた。村上春樹の連作の二弾目、「東京忌憚集」「ハナレイ・ベイ」が掲載されているはずだ。

「サチの息子は十九歳の時にハワイの「ハナレイ・ベイ」で凶暴な大きな鮫に喰われて死んだ。彼はサーファーだった。連絡を受けたサチは取るものもとりあえず、飛んだ。急なことで飛行機の予約は出来なかったが運良く事情を察したユナイテッドの女性係員はなんとかサチに空席を見つけてくれた。しかもビジネスクラスをエコノミーの料金で良いという。春樹節炸裂で旅行好きの氏ならではの文章展開だ。

カウアイ島についたサチは遺体安置所で息子の亡骸と対面する。左半身は下半身ざっくりと食いちぎられている。死を確認し火葬を依頼する。取るものもとりあえず飛んできたサチは「アメックス」のカードで支払いを済ます。翌日彼女は事故現場と彼が泊まっていたホテルを訪れる。それ以来彼女は毎年この時期には「ハナレイ」を訪れる習慣となる。それがもう十数年以上続いている。

疲れちゃったので、続きは「また、明日」