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つっちーの“ひとりでよがって”

つっちーがひとりでアレコレとよがってます。
よかったらあなたもよがってね。

みなさん、ごきげんよう。
動画でよがる真夏の超ホラー祭り、今回をもっていよいよ閉幕です。
オリンピックでは日本勢が大いに躍動したことですし、ラストはジャパニーズホラー特集で感動のフィナーレといきましょう。

わたくし、ホラーに限らず邦画はあんまり観ません。
というのは、基本的に家族が寝るためにそれぞれの部屋へ移動した後から映画観賞を開始するのですが、家族が気持ちよく眠りにつけるように配慮して音量を小さくして観ることにしています。
邦画はセリフの音量に比べて効果音はやらたとデカい、ということが多々ありますので、セリフが聞きとりづらくて音量を上げた矢先に爆音が鳴り響く、ということもしばしば。
したがって、一人でお留守番している時くらいしか観るチャンスがないのですが、そのような場合はだいたい邦画<ムフフタイムとなり、なかなか邦画鑑賞に至らないのです。

しかし最近、ネトフリには邦画の字幕表示機能があることがわかりました。
効果音も「(○○が△△する音)」などとイチイチ表示してくれるという、大変ありがたい機能ですので、これからは夜でもジャンジャン鑑賞しようと思います。

ではそろそろラスト3作品のご紹介に移りましょう。
1本目は、字幕表示機能に初めてお世話になった作品です。
ネタバレ表示は初期設定かつ変更不可となっております、あしからず。

○『忌怪島』(ネットフリックス)
めっちゃ頭がいい人達がコンピュータを使用して難しいことを研究するお話。
VRだのメタバースだのという、よく耳にするけれどイマイチ理解できていない用語や、目にしただけで卒倒しそうな長~い数式などが盛りだくさん。
そこに、舞台である離島に伝わる呪いが複雑に絡み合った結果、データ化した霊がコンピュータから現実世界に抜け出すという、貞子チックな展開が。
もしや『リング』と同じ監督さんの作品かと思って調べたところ、そうではなくて伽椰子出演作である『呪怨』や❝恐怖の村シリーズ❞の監督さんでした。
ちなみに、ヒロインを演じた山本美月は『貞子vs伽椰子』でもヒロインを演じているそうです。
全体的に不可解な話ではありますが、わりと楽しめました。
ところで、なだぎ武が登場するシーンで字幕に「ハゲハゲ~」と表示されたのですが、その場に禿げ頭の人物は見当たりません。
なんのこっちゃ、と思ったら、中盤になだぎさんが再登場するシーンで、友人と思われる禿げ頭の男性をなだぎさんの妹が肩を貸して歩かせていたところ、何を思ったかなだぎさん、妹に立ちションを見せようとなさいます。
それを見てその場を離れようとする妹発言の字幕に「アゲー」と表示された直後、なだぎさん発言字幕に「ハゲハゲー、どこ行くんだ?」と表示されました。
いやいや、そちらはご友人のおハゲさんじゃなくて黒髪ふさふさの妹さんだよ、と心の中でツッコミつつ、もしかしたら方言なのかと思って調べたところ、「ハゲ」とは奄美大島の方言で喜怒哀楽全てを表す表現なのだとか。
しかし妹の字幕は「ハゲ」ではなく「アゲ」、なにか違いがあるのか、それとも字幕が間違っているのか。
もしくは男性の場合はハゲ、女性の場合はアゲと使い分けているとか?
そこまでは調べてもわかりませんでしたが、後半に老人が三味線引きながら歌う歌詞の中で、「足」という字に「ハゲェ」というルビがふってありました。
こりゃますますわからん、いったいどういうことなんじゃ、ハゲ~。

○『きさらぎ駅』(プライムビデオ)
本作はネトフリでも配信されていましたが、ネトフリの字幕機能を知る前にプライムビデオで鑑賞したものです。
どのようにして鑑賞したかというと、家族が寝静まる前に嫁さんの布団上で実施される「ママと子どもたちだけの団欒タイム」の時間を利用し、1日当たり10数分程度の鑑賞を数日繰り返すことで、音量を気にせずに最後まで観ることができました。
「ママと子どもたちだけ」と言っても、わたしは決してハブられているわけではなく、「パパは疲れているだろうから、ゆっくりさせてあげようね。」という家族愛から生じたものと思われます、うん、そうだろうとも。
さて、『きさらぎ駅』とはインターネット上で広まった都市伝説だそうです。
主人公の女優さんは綺麗だったし、よくある「映像で怖がらせるだけで内容は支離滅裂」というホラーとは違い、逆に視覚的にはショボすぎるけど話はそれなりに理解できたのはよかった。
JKを助けようとしていたはずの主人公が最後の最後でJKを犠牲にして保身に走ったあげく、思惑が外れて「なんで!なんでなのよ~!!」と泣き崩れるシーンには唖然としましたが。
一方、台詞とか演技で気になることが多々ありました。
「あのー、ここって。」と問いかけられた相手が、「ここがどうかしましたか?」などと聞き返さず、意図を明確に理解し「どこどこ(地名)です。」と答えたことにはかなりの違和感が。
この「~って。」で止める話し方が若い世代で流行っているのだろうか?
作中では他にも「その車に乗せてもらうことって。」(翻訳:車に乗せてもらえますか?)や、「この中で車を運転できる人って。」(翻訳:車を運転できる人はいますか?)など、これはもう、わたしみたいなおじさんが観ることを想定していない作品なのだろう、とハブられた気分で鑑賞しました。
一方、演技の面では、馬乗りで襲われたミニスカJKが足をばたつかせて抵抗することもなく、おとなしく首を絞められるシーン。
女優さんのパンチラがNGなのかもしれませんが、めちゃくちゃ不自然でした。
別にパンチラを欲しているわけではないんですけど、良い映画を撮ろうとするのであれば、俳優陣にもリアリティのある演技を求めるものなのではないか、と疑問に思った次第です。
監督さんにその辺のこだわりはなかったのか、それとも何か意図があったのか。
いや、もしかすると、実際に馬乗りになられると手足は動かせないものなのかもしれない。
そうであれば、むしろこの演技って。(翻訳:この演技はリアリティを追求した結果なのかもしれませんなー。)

○『オーディション』(プライムビデオ)
キリキリキリ……恐いでしょう?
キリキリキリ……痛いでしょう?
突然何を言ってんだ、と思われたかもしれませんが、これは本作のキャッチコピーです。
はい、痛いったらありゃしません!
「キリキリキリ」とはなんじゃらほい、と気になる方は、本作をご覧になってご自身の目でご確認ください、わたくしの口からは恐ろしゅうてとても言えません。
鑑賞後、「キリ」という言葉に拒否反応が出てきました。
先日、ユーチューブでファミコンレトロゲームのプレイ動画を探していたところ、『霧のロンドン殺人事件』という推理アドベンチャーゲームを発見。
このゲームは持っていたので懐かしさのあまり動画を再生したのですが、鑑賞開始後すぐに「霧のロンドンかぁ。・・・キリっ!?」と思うと同時に、足首の辺りがじわじわと痛くなったような気がします。
おそらくはトラウマからくる精神的なものにすぎず、実際に痛みが生じたわけではないとは思いますが、それ以降は「霧のロンドン」を「濃霧のロンドン」に脳内変換して観ることにしました。
ふと思い出したが、小中学校時代に同級生だった桐木君は今頃どうしているだろうか。
・・・キリキっ!?
30年以上も存在を忘れていたのに、よりによって今思い出すとは。
うーん、足が痛くなってきた気がする。
彼のことはとっとと忘れて、早くトラウマを克服しようっと。

以上、ジャパニーズホラー特集をお届けしました。
これにて、真夏の超ホラー祭りは閉幕となります、熱いご声援誠にありがとうございました。

少しは猛暑をしのぐお手伝いができたものと自負しておりますが、いかがでしょうか。
ちっとも涼しくならなかったよ、という方には、わたくしの数少ない得意技の一つである「お寒いダジャレ」で涼んでいただくという手もありますよー。
希望が殺到すれば「真夏の超ダジャレ祭り」を企画するとしよう。

ではまたお会いしましょう。