何かと | 見かけのロイド合成速度

見かけのロイド合成速度

思いつくまま、気の向くまま、そんなつれづれブログに。

大変ですが

勉強は楽しいですね。


最近国語をやらなきゃならんと感じるようになりました。


あと世界史。


世界史はいろいろ悩んでるんですが、後半にガリガリするようになると思います。

今は用語覚えたり関係整理したりで十分。



頑張ります。




以上!



















といいつつ、本題。
最近、適当に文章書くのにはまりました。
軽く載せときマス。
自己満足なんでスルーで結構です。















いづれの御時にか



訳あって、私は宮中から抜け出し、遠く離れた地に待避していた。

そこから見る海の景色。ものさびしいが、素晴らしい。
私はいつも、何かさみしいものを考えさせられていた。


数ヶ月ほどで、宮中での問題が片付き、帰るのに丁度良い時期となった。

その前日、私は夕暮れ時の浜辺に出ていた。



自慢の扇子をかかえ、少し海に入り、見つめる。

今日はそれほど風が強くないのか、押し寄せる波は遠慮がちに私の足に触れる。

「姫さま、お戻りの時間ですが・・・・」
「おお、権之介か。それより、この海を見よ。お前には分からぬか?こやつから、何故かほのかに感じとれるさみしさが。」
「私めはお腹がさみしいのでございます。」

付き人である権之介は、昼もろくに頂いていないにもかかわらず、私の浮浪に明らかに退屈しながらもついくれている。
そんな彼の気持ちも、分からぬものではない。

「しかし、権之介よ。あの彼方に何を見いだせるか。あの彼方に何を思うか?」
「夕飯にござります。早くお戻りになられて下さい。」

権之介は、あきらかに参った顔で私を軽く睨む。感情を押し殺せぬときの権之介は、可愛いほどわかりやすい。
「本日はごちそうということでございます。支度もありますので、どうか急いで帰りましょう」
「分かった分かった、仕方ない。殿に戻るとしよう。車を出せ。」

そう言うと、権之介は、意気揚々とすぐな家来に私の足の用意をさせる。

私は海を見つめる。

「あなたともお別れです。なんとも趣のある景色だった。今までありがとう。」

そのとき、動き出そうとした私の足に、これまでとは違う、ほんの少しばかり強い波が、足首を掴んできた。
私は、はっとした。

「待て、権之介。しばし待つのだ・・・・・・」



はるか彼方を見通す。



風が撫でるように私の横を通り過ぎる。



静かに目をつむって、彼の声に耳をすます。


「・・・・そう、悲しがるでない・・・・ああ、分かった。いつか、また戻ってこよう・・・・」


波が、私の足をあたたかく包み、ゆっくりすり抜けて行く。

一瞬髪を撫でるような風が吹く。

「悪かった。行こう。」

そうして私は、落ちる光に照らされた彼の波打際に、手持ちの扇子を差し込んだ。