先日、新聞にて面白い記事を見ながら、ご紹介と気付いたことを書いてみようと思います。
(「日本経済新聞 こころの健康学」より一部引用)
年を重ねた人には、「エイジングパラドックス」と呼ばれる「心の現象」が起こることがあります。
これは「歳を重ねることがプラスになる」という意味があって、
もっと言うと年齢を重ねることで物事をポジティブ、または肯定的に考えることができるということです。
本来人は、年齢を重ねることで様々な悲しいことや喪失体験をします。
例えば、病気や精神の不調、老化が目立つようになったり・・・。
自分の家族や友人、周囲の人などが病に侵されたり、お亡くなりになったり・・・。
体力も落ち、活動範囲も狭くなることから、人とのつながりも少なくなってくる。
そんな悲観的な経験が増えたとしても人生に対する「やる気」や「満足感」「ポジティブな感情」が高い。
「エイジングパラドックス」は、そんな状態のことを言うのですね。
僕の周りの高齢な人でも、常にポジティブで元気な人がいます。
その人は困難な状況でも、目標を達成しようと工夫したり、常に笑顔で前向きです。
また、物事ができないときは、「できない!」としっかり受け入れ、問題を前向きに解決する知恵があるのです。
きっと、「常になんとかしよう!」とする「在り方」が影響して、心がポジティブにいられるのではないかな。
人は、辛い体験をした時にネガティブに考えるのは自然な動きです。
だけど、今まで生きてきた経験や知識、自分のやり方を活かし、人生を希望のある状況に変えていくことが何よりも豊なのかと思います。
現状に「泣いたり甘たりしている」のではなく、希望の糸は自分で掴み、手繰って動きだすこと。
また、冗談みたいな悪趣味の現実だったとしても、そこで何とかしようとする「心の在り方」。
そんな人たちを見て「自分以外は自分の未来は救えないのだよ」と教えてもらった気がします。