クラークの体が注射のせいで動きにくくなってから、なぜか家の様子がおかしくなっているようでした。
そのころ古い家を少し改装して住んでいました、ロイスも疲れていたのかもしれませんが、何か息苦しくて夜中に目を覚ましてクラークの寝ているところを見ると、真っ白い着物のようなものにどす黒い血が付いたような物を身にまとった人たちが大勢クラークの体が見えないくらい覆っていたのです。
ロイスは必死になってその人たちをクラークの体から引き離そうとしました。
そうして手が思いっきりクラークの体にあたった時に目が覚めました。夢だったのか・・・・・
寝苦しくて夜中に目を覚ますと何か外から聞こえてきました夜中の2時を過ぎていました。耳をそばだてて見ると、お経のようでした。そんな音が夜中に何回も聞こえました。家のすぐそばでお経を唱えているようでした。ロイスは疲れていたのかもしれません。
寝室は2階で、階段を上がったところにトイレがあったのですが、夜中に寝室以外には誰もいないのに階段を上ってくる足音のような音が聞こえました。時々トイレのドアがぎーっと開いたりしました。
これは風の関係かも知れませんが、とにかく怖くて仕方が無かった。
朝階段を掃除すると何だか白い粉のような足跡のようなものがあったり・・・塗り壁が落ちたのかもしれません。不安が疑心暗鬼になっていたのかもしれません。
ロイスは閉じこもったクラークに疲れていたのかもしれません。でも姑の知人にこんなことを話すと
ロイスの住んでいる家は神社の参道で霊が毎晩お参りに通るのだとおっしゃいました。そこに住み続けるとクラークはもっと具合が悪くなるとおっしゃいました。
ロイスは本当に怖かったのと、自分ではそんな世界は無いだろうと思っていましたが、解らないことは、信じない事では無く、誰かがそういうのだったら、避けなければと言う思いもありました。
ちょうど姑の家の近くに空き家がありましたから、少し手直しをして急いで荷物を詰めて、すぐに引っ越しました。超特急の引越しでした、みなが引っ越すのだからクラークも引っ越さずにはいられなくなりました。新しい家でもクラークはやはり外出することが出来ませんでした。
引っ越してもまだ人を恨んでいましたが、人を恨むことは
ロイス「世の中には欲の深い人や人の事を傷つける人が沢山いるけど、その人を恨んだって仕返ししようと思ったって自分が情けない人になるだけやで、悪い事をした人は絶対これからの人生で
良い事があるはずがない、自分さえ正直に生きたら人は皆見てはるよ、人を傷つけた人はクラーク何もしなくても絶対自分に帰って来るって!!だからもう忘れて自分の人生生きて。」
何度も、何度も、クラークに同じ人間になったらあかんでと言い聞かせ、ついにはクラークも
クラーク「そうやな、きっとそうやろうな罰があたるやろうな。」と納得するようになってきました。引越ししてちょっと気分も変わって来て、恨みの執着から離れて来たようでした。ロイスが知っている限り復讐なんてしなくても悪い事をした人は、良い事なんてありませんよ。皆自分に帰ってくるように思います。
この時ロイスまだ20代後半でした。そうしてついに電信柱の陰にクラークがいたのです。
長くなるので次回にします。