もう10数年、毎年上質素材のウインターホワイトアイテムを展開していますが、この冬ほど、ホワイトボトムの売れた年は無かった様に思います。
あの9.11の時でさえデザイナー達がホワイトを急遽打ち出しましたが、一般的にまでは降りてこなかった様に思います。
毎年、メーカーにお願いしていたホワイトアイテムも、今季は苦労せずに、集まりました。
一つはグレー系やベージュ系アイテムが戻って来たのも良かったと思います。
ホワイトにライトグレー、ホワイトにベージュがこれほど広がった冬も無かった様に思います。
若者女子の手頃な価格のホワイトコーデは、これまでにもありましたが、今年はもう少し上の層までが、上質のホワイトアイテムを着用していた様に思います。
そして、街ではオールブラックとの対比も見られて、新しいラインのロングアンドリーンやIラインが広がりました。
海外スナップでも多かったロングの上質コートスタイル。
クワイエットラグジュアリーそのままのスナップを多く見かけました。
その反面のショートアウターとの対比の多さ、ミニにショートパンツ、果てはノーボトムにロングやオーバーサイズアウターの対比と、昔を思い出すコーデが多くなって来ました。
さて、春はこのまま進むのか?それともアンチなトレンドも広がるのか?
いずれにしても、少し上質のアイテムは値上がりばかりが続いているので、今が買いなのは間違いありません。
それに、春のスペシャル素材も、秋と同じく流通量が少ないので、出る時期を問わず、見つけて気に入った時が買いだと思います。
それと、春を見越して仕入れている、春物と変わらない冬物扱いのSALEアイテムは、間違いなく買い時です。
大勢とは少し時や、視点をずらした方のほうが、よりレアでお得に、自身のクローゼットを構築できている様にも思います。
目の前ではなく、少し先を見るとお得です。
そしてSDGsでもあります。
今年は、そのSDGsな素材を使ったインポートアイテムが、ここ5年の中で、4-5倍と驚くべき成長を見せてくれました。
ファッション業界も避けては通れない道なのです。
それほど、天然繊維は、環境負荷も大きく、流通量も減り、贅沢な品になるのかも知れません。