自然とは不思議なものだ。疫病、不況、戦争と、こうした合間には地震までが発生する。それも大地震ばかりだ。今から100年前には、スペイン風邪、大恐慌、世界大戦と続き、そして関東大震災にも遭遇している。地象(気象)や疫病だけではない。自然の摂理は、経済活動のみならず、人心まで掻き乱すのだろうか。

 あの忌まわしい『3.11』が近付いている。東日本大震災が一連の(流れの)発端なのか、新たな鬼哭の前触なのか、何れにせよ、100年に一度の災いが一斉に吹き出しているようにも見える。コロナによる犠牲者も、この3月末には米国だけで百万人に達しそうだ。日本だって例外ではない。ファクターXは何処へやら。今年に入ってからの死者数は世界第2位なのだ。大阪に至っては人口比でも世界一になってしまった。ここに大地震なら、もう収拾はつくまい。

《その(巨)大地震にも法則がある》

(1)颶風(台風や低気圧、強い季節風)といった荒天明けに多い。

https://ameblo.jp/rohitigu/entry-12612859521.html

(2)一定距離(地球外周の1/4=約1万km)を伝播する、、ということだ。

https://ameblo.jp/rohitigu/entry-12478046462.html

(1)関東大震災や中越地震は台風の上陸(通過)直後であり、阪神淡路大震災は強い季節風の止んだ直ぐ後であった。東日本大震災は数日前に発達した南岸低気圧が通過していた。歴史を遡っても置かれた状況はみな同じなのだ。

【2011年03月07日の天気図】
(数日前、南岸低気圧が通過していたことがわかる)

【同年03月11日の天気図/ネットから借用】
(一転して当日は穏やかな日和だ)

(2)2011年の東日本大震災は、ニュージランドでカンタベリー地震(2月22日)があり、そして3月11日へと続いた。また、インドネシア(スマトラ)とアラスカ、チリと南太平洋といったように、この距離もまた、約1万kmの範疇である。太古の時代は不明ながら、記録された大地震を見る限り、こうした傾向に疑う余地はないから不思議だ。

【日本人も多く犠牲になったカンタベリー地震】
(ネットより借用)

 さらには『厳冬(豪雪)年代に一致』することが多いことも忘れてはならない。温暖化著しい中、稀にしかない寒い冬を迎えた年に限って大地震に見舞われている。果たして偶然の一致だけで片付けられるか否か。

https://ameblo.jp/rohitigu/entry-12710501724.html

 また、地震も大きくなるほど、「今日は何事もないだろう」と思える穏やかな日和の中で発生する傾向にある。古文書に残る地震を追っても震源域が荒天だったケースは皆無なのだ。寺田寅彦の名言『天災は忘れた頃にやってくる』も、こうした油断への啓発を込めているのでははなかろうか。ともあれ、コロナ、景気後退、紛争と続く世の中だけに、これ以上、負の連鎖が拡大しないことを願うばかりだ。

 因みに、3月にあった大地震は東日本大震災だけではない。この一世紀だけも・・

★昭和三陸地震、1933年3月3日、M8.1
(死者行方不明者数、3064人)
★北丹後地震、1927年3月7日、M7.3
(死者行方不明者数、2912人)

【昭和三陸地震】
〈この地震(画像は朝日新聞より)もM8を超える巨大なものであった〉

・・このようにある。ことに昭和三陸地震は東日本大震災とも震源域を同じくする。しかも関東大震災から10年目なのだ。あの『巨大地震』から11年。逆の流れも含めて『二度あることは三度ある』にならねば良いが。

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《余談》

〈コロナ被害、深刻に〉

 様々な混乱の引き金にもなっているコロナだが、その被害総額たるや尋常ではない。経済的損失は日本だけで40兆円から60兆円、世界全体では1,200兆円は下らないと推定されている。死者数も増加の一途を辿り、米国を筆頭に、第一次と第二次世界大戦を合算した数字を超えた国までが相次いでいる。それも、首脳による「たかが風邪・・」発言の国に限って突出して多いのは、どうしてだろうか。

 それだけではない。平均寿命にも顕著な違いが見て取れる。移民の割合が高い国ほど大きく後退しているのだ。スペイン風邪でさえ、2〜2.5歳(の後退)だったのに、これだけ科学の進歩した社会にあって、これをも上回ってしまうとは・・。

 最大の理由は政府に対する移民特有の猜疑心だろう。いつ排斥されるか分からない。こうした中、国粋主義者による「○○○○謀略説」もあり、ワクチンどころではない。「抹○される」と言った噂だけが拡散する。結果として、死者数の8割がワクチン未接種組に集中し、それも圧倒的多数が流入族ということになる。しかも、若くして亡くなっているから、平均寿命が下がるのも当然といったところか。

(日本人の平均寿命)
(厚労省データより)

 日本の場合はやや違う。死亡者は70歳以上に集中する。それも80から90代に多い。日本人の平均寿命は、女性87.74、男性81.64歳(2020年現在)である。こうした世代に集中するのだ。これなら平均寿命を大きく下げることはない。若者(移民)の高い致死率から大きく下げた欧米各国を尻目に、高齢者が大半だったことで、これまでの水準を維持するであろう日本人の平均寿命。だが心配もある。

 先日、岸田総理の記事会見があった。この中で、「日本の死者数は欧米に比べて遥かに少ない」「これも我が国のコロナ対策が間違いでなかった証しだ」とする内容で、これまでの取り組みを自画自賛していた。確かに欧米に比べれば少ない。反面、アジアの中でさえ、トップ争いを演じる悲しき現実。これでどうして自慢出来ようか。移民を除けば世界最大の被害国であるかも知れないのに。

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《おまけ》

「ありゃりゃ、、いつの間にか、コロナ被害も日本が世界最悪だなんて」


「さすがのオイラも青ざめるはずだわ」

「ゾウ〜!!」🤣