〈ワクチン接種後の死者激増はトリック〉

 宝くじ詐欺を御存知だろうか。事前に「ロトの当選番号を教えます」といった類いだが、この手口はこうだ。ロトの抽選は夕方の6時45分から行われる。詐欺師はこの結果を確認した上で電話を入れる。

「もしもし、宝くじ□□会の者ですが、〇〇様はロトに興味をお持ちでしょうか。当選番号は予め決められています。もし興味をお持ちなら〇〇様だけにそっとお教えしますけど」

「えっ、そんなバカな!?」

「じゃ、どうでしょう。本日締め切りの当選番号を予想しますからメモして明日の朝刊で確認して下さい。それで私共の正しさが証明できると思いますので、それから会員登録して頂いても構いません。数に限りがありますので早い者勝ちですよ」

 これは、トリックとも知らず信じた者から高額な会員登録料を騙し取る手口だが、これとて氷山の一角に過ぎない。こうした詐欺は社会の混乱期ほど蔓延る傾向にある。様々な数字のマジックを駆使して。

◇◇◇◇◇◇

 最近、コロナワクチンの弊害に関するチラシを頻繁に目にする。大半はポスティングだが、それだけではない。先日は街中でも配布していた。ワクチンを接種すると死ぬというのだ。真偽の程はともかく、問題は、その強引な関連付けであり、背後に潜む怪しげな組織にある。しかも、一員とおぼしき医師を広告塔に、チラシを受け取るにも霊感商法とセットなのだから堪ったものではない。

 では実際、ワクチンの接種後に、どれだけが亡くなっているのかを検証してみよう。関連死、自然死、超過死と見方は様々だが先ずは下記を御覧頂きたい。

◇◇◇◇◇◇◇◇

 この夏、厚労省が発表した人口動態統計によると、2020年の出生数は前年(2019年)より2万4,407人少ない84万832人で、これは1899年の調査開始以降では最少である。合計特殊出生数も前年比0.02ポイント低下の1.34だった。
(厚労省データより)

 一方、死亡数は137万2,648人で、前年の138万1,093人より8,445人減少。死亡率は11.1で、前年の11.2より低下した。出生数と死亡数の差である自然増減数は53万1,816人で、前年より1万5,962人減少。自然増減率は4.3で、前年より0.1ポイント低下し、数・率ともに14年連続で減少かつ低下している。 なお、死因別にみた際の「肺炎」は7万8,445人で、前年より1万7,073人減少。そのうち新型コロナウイルス感染症による死亡は3,466人であった。

(原文のまま)

◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 あくまで昨年の数値ではあるが、これが何を物語るだろうか。我が国の年間死者数は137万人だった。これを基準にするなら1日当たりでは約3800人である。ワクチン投与が始まって4ヶ月、既に全人口の50%(2回合わせて1億4千万回分)が接種を終えていることから1日の接種件数はおおよそ100万回と推察出来る。これは全人口の1%が毎日接種しているのに等しい。

 この比率は平均死者数(3800人/1日)に対しても変わるまい。1%なら1日平均38人が接種していることになる。高齢者や基礎疾患者を優先したことから実際はこれより多いかも知れない。そして、その直後に死亡したにせよ、どうしてワクチンのせいと決めつけられようか。老若男女を問わず人間にも寿命がある。働き盛りに増え続ける突然死の悲しき現実。ワクチン起因説を前提とするなら年間死者数の137万人だって疑わねばならない。騙しのテクニックは、こうして日々進化してゆく。

*(現在、ワクチン接種の影響としてカウントしている死者数は、この数値(平均38人×基礎日数)であることに疑う余地はない。最新の結果(厚労省試算の死者数&某組織が関連死として騒ぐ数値)でも完全に一致している)

 因みに、某組織の除菌(祈祷)費用は、ん万円とか。しかも、ワクチン接種後は、その危険因子(悪霊)を取り除く必要があるとして法外な費用を要求するのが常套手段らしい。生命体にとって死は自然の摂理そのものである。ワクチン詐欺を信じて折角の人生を台無しにして欲しくないものだ。

◇◇◇◇◇◇◇◇

《折り紙》

〈犬子危うきに近寄らず〉

「なんじゃこら・・」

「酸っぱ!!😵」