《巨大地震&破局噴火の恐れも》

 朝方(AM6時過ぎ)関東地方にやや強い地震があり緊急地震速報が発令された。5月以降だけでも4回目である。震源地も規模も恒常的なもので大きな影響はなかったものの、今年は何と多いことか。関東大震災でも数年前から周辺部に相次いでいた。次なる過程への序曲でなければ何よりだが。

◇◇◇◇◇◇◇

 小笠原諸島・父島の西方約130kmに位置する西之島(新島)が不気味な活動を始めた。西之島では6月中旬以降、大量の火山灰を噴出するなど噴火活動を活発化させている。7月4日には噴煙の高さが8300mに達した。この噴煙の高さは、2013年に西之島の火山活動が活発化して以降、最大である。

(西之島の現在)
(海上保安庁画像より)

 地震との関わりも否定できない。これまでにも一連の強い地震と結び付いているが今度はどこに影響を及ぼすだろうか。

 西之島(新島)は、2013年以降の噴火で面積を拡大し、今や西之島と合体して東京ドームの60倍にまでなっている。しかも、この島は底辺30km、高さ4000mに及ぶ巨大な海底火山であり、これとて山頂が僅かに顔を出しただけの文字通り氷山の一角に過ぎない。

 西之島の噴火はいつも単発では終わらない。2015年にはM8.1の巨大地震を伴っている。深発(682km)で事なきを得たが、震源が浅かったら、どうなっていただろう。規模の大きさからして太平洋一帯は大津波に襲われていたかも知れないのだ。

 これまでの噴火と前後した地震を抜粋してみよう。前述の通り西之島新島が海面に顔を出したのは1973年のことである。

★《西之島噴火》
☆《同時期の地震》

★1973年5月30日~、噴火発生
(同年9月11日、陸地出現。12月21日、海上保安庁により西之島新島と命名)

☆1972年2月29日、八丈島東方で地震、M7.0
(八丈島で最大震度5)

☆1972年12月4日、八丈島東方で地震、M7.2
(八丈島で最大震度6)

☆1974年5月9日、伊豆半島沖で地震、M6.9
(南伊豆で最大震度5、死者30名)

★2013年11月20日~、40年ぶりに噴火
(面積を拡大して、沈静化)

☆2012年1月1日、鳥島近海で地震、M7.0
(深さ370km、東北から関東一帯で震度4)

☆2013年4月17、18日、三宅島近海で群発地震
(最大震度5弱を観測)

☆2015年5月30日、小笠原西方沖地震、M8.1
(震源は西之島付近の深さ682kmで発生。神奈川県二宮町で震度5強。1900年以降、M8クラスの巨大地震としては世界最深での発生とされる)

 言うまでもなく、これらは全て富士火山帯に属する。富士火山帯とは、新潟県西部から長野、山梨、静岡を通り、伊豆・小笠原海溝に沿って伊豆、小笠原諸島に至る火山群のことである。

 伊豆大島や三宅島は常に噴火を繰り返す。桜島は無論のこと、トカラ列島や浅間山も活発な状況にある。富士山だって安泰とは限らない。火山が地震を、地震が火山を、誘発するからだ。

 戻って西之島だが、単なる噴火活動だけで収まるか否か。最悪の場合、大規模な山体崩壊に至ることも念頭に入れておかねばならない。2018年12月には、インドネシアのスンダ海峡北方に位置するアナク・クラカタウ山が崩壊して大津波を発生させた。日本では1792年に雲仙岳の眉山で発生した噴火だろうか。大規模な岩屑なだれが有明海に流れ込んだことから、対岸の熊本県を大津波が襲い、死者15,000人を超える甚大な被害を引き起こしている。

(インドネシア・スンダ海峡の火山噴火)
〈AP通信より〉

(西之島と良く似た火山島であるのがお分かりかと思う)

 もし西之島で巨大噴火なら何が起きるだろう。何せ高さ4000m級の火山だけに破壊力たるや尋常ではない。山体崩壊に至る規模であれば大津波の発生だって否定出来ない。南海地震も心配だが、こうした事態にも警戒すべき時期にあるのではないか。東日本大震災に始まり、コロナ騒動、そして大恐慌に至りつつある2010年から20年代。これは、スペイン風邪、関東大震災、大恐慌と続いた1910年から20年代に瓜二つなのだ。これに破局噴火が加わらないことを願うばかりだ。

◇◇◇◇◇◇◇◇

《余談/コロナ感染に関して》

 日本(東京)のコロナ感染者数に関して、ここに興味深い記事がある。

(PCR検査と感染者の推移を論じる記事)
(日経紙より)

 東京のPCR検査数は(4月5日以降)この3ヶ月で約25倍に増えたそうだ。4月の陽性率からすれば確かに少ない。200人を超えたとしても比率的には下がっていたことになる。しかも主な検査対象は『密』の代表格とされる夜の接客業である。症状の有無を問わずランダムに検査したこともあり大半は無症状に近い

 ならば安全かと思いきや、そうともいえない。密の環境は、こうした業態だけではない。学校であれ職場であれ似たり寄ったりにある。マスクだって四六時中着けている訳ではない。ランダムに検査すれば類似した結果になるのではなかろうか。

 不思議なのは抗体検査との乖離だ。これだけ発覚して、どうして(抗体陽性率は)0.10%なんて低い数字になるのだろうか。死亡数(人口比)では、欧米より遥かに優等生(但し、アジア極東では最下位G)なのに、こと抗体率で換算する限りは世界最悪の部類に属してしまう。

 アジア人だけは既に何らかの免疫を保有するのか、BCG効果なのかはともかく、まだ予断を許さない状況にあるのは確かだ。第2波だってどう変異して襲ってくるか分からない。全体的には軽微だったとはいえ、東京・上野の永寿総合病院(の集団感染)では瞬く間に43人の高齢者が命を落としている。やはり基礎疾患を抱える者や高齢者にとっては最悪の感染症なのだ。我が国は世界でも屈指の老人大国である。第1波は「ただ単に運が良かっただけ」なんてことにならねば良いが。

◇◇◇◇◇◇◇◇

《極小折り紙/ツルの一声》

(新進化論)
(要拡大/手前の不審物は米粒)

「お主、どうしてそんなにチビなんじゃ」

「俺等も進化してもっともっと小さくならんと食糧危機は乗り越えられんからな」

ショボーン・・・・」