先ずは、、大雨被害に遭われた地域の皆様には心からお見舞い申し上げます。
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アフリカ東部からアジアにかけて大発生したバッタは一段と勢力を増して猛威を振るい続ける。今度は南米だそうだ。アルゼンチンは小麦やトウモロコシの世界的一大産地だが、隣国パラグアイから飛来した大群によって、農作物のみならず家畜の飼料までが危機的状況にあるという。ブラジルに上陸するのも時間の問題らしい。ブラジルは現在、コロナ渦で深刻な経済不安に苛まれている。この先、北アメリカにまで到達することはないのだろか。米国の穀物生産高は世界の命運を左右する。ことに日本の台所を直撃するのだ。
一方、夏場になっても一向に衰える気配のないコロナウイルス。「暑くなれば収束する」の見立てもどこへやら、気温の上昇に反して、また急増の兆しにある。
今のところ死者数は、1957年のアジア風邪(200万人)、1968年の香港風邪(100万人)より遥かに少ない。だが、まだ始まったばかりだ。第1波とされる年内だけでも100万人近くに達するだろう。約100年前のスペイン風邪では翌シーズンの第2波によって10倍以上にも跳ね上がった。関連死を含めれば1億人に迫ったともいわれる。これは当時の総人口(20億人)の5%である。
だが不思議なことも・・。
(一部、過去記事と重複)
この先、秋以降に備えて各国共に抗体検査を急ぐ。抗体の保有(陽性)率が今後を左右するからだ。収束の目安は従来の60%から43%に下方修正されたが、結果は英国(ロンドン)で17%、米国(ニューヨーク)は20%であった。日本同様、厳しい規制をせず集団免疫を優先したスウェーデン(ストックホルム)は7.3%である。これは、まだ多くの者が感染の危機に晒されていることを意味する。
日本はどうか。3都府県で実施した抗体陽性率は東京都で0.10%、大阪府で0.17%、宮城県は0.03%でしかない。これでは集団免疫に程遠い。でも本当だろうか。東京では市中感染が再拡大している。それも、ホストクラブやキャバクラといった業態である。確かに、サービス業であり、その密着度は高い。でも、これほどまでに高確率で出るものだろうか。陽性率たるや過半数を超えているのだ。もしや、これとて氷山の一角であり、一般社会の縮図であることはないのだろうか。
欧米では集団免疫の獲得を急ぐ。ワクチン開発は進むも第2波までに間に合う見込みは全くない。ならば集団免疫に勝る妙薬はないことになる。アメリカやブラジルはもう一歩なのだ。この秋以降にも予測される第2波までに(43%を)クリアしたいのが本音であろう。
その点、日本は違う。上記の陽性率からして爆発的感染は避けられないようにみえる。我が国のコロナ死者数は欧米と比べてかなり少ない。理由は色々と考えられるが、これらも根底から覆すことになる。感染者が少ないなら当然のことなのだ。7月4日現在の死亡者数は976人である。東京(0.1%)を基準にしてさえ、もし欧米並みの感染率(15%)なら(976×150で)約14万人が死亡していたことになる。集団免疫(60%)を前提とするなら(976×600で)58万人は覚悟せねばならない。これは前回のスペイン風邪(48万人)より遥かに多い。しかも医療崩壊を免れた第一波を基準にしてである。脆弱な日本の医療体制からすれば数百万人が犠牲になっても不思議ではあるまい。
だが、ここにも疑問は残る。どうして日本人の抗体保有率は、これ程までに低いのか、ということだ。要因の詮索はさておき実はもっと高かったとしよう。すると、感染者数との乖離著しく、PCR検査の少なさが改めて浮き彫りになってしまう。そこで、帳尻を合わせるためにも隠蔽と改竄が必要だった、なんてことはないのだろうか。今回のコロナ騒動、ことに検査体制には不可解な面も多いことから、疑念を抱くのは愚生だけだろうか。
戻って、この人類社会には新たな難敵が次々と現れては消える。バッタやコロナウイルスだけではない。中国では、また未知の新型インフルエンザが確認された。このインフルエンザウイルスは、ブタを宿主とし、ヒトにも感染するという。 ヒトからヒトへが確認されたらどうなることか。中国では既に豚コレラ(アフリカ豚熱/下記参照)によって中国産豚は壊滅状態に陥っている。発生源は異なるにせよ関連性はどうなのか。時期を同じくして噴出する負の連鎖の数々。地球にとって人類は自然界を蝕むウイルス以外の何物でもない。駆逐されるのはコロナやバッタではなく人類の方でなければ良いのだが。
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《参考/過去記事》
(致死率100%のトン・コレラで豚が消える 致死率60%のスペイン風邪で人類が消える)
|https://ameblo.jp/rohitigu/entry-12541556105.html
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因みに、これまでのPCR検査は基準厳しく、申し込んでもなかなか受けられないのが実情であった。やっとの思いで叶ったころには手が付けられないほど重篤化しているケースが多々見られた。現在のは夜の街がメインであり強制検査に近い。だから高い感染率を示すも無症状が多い。もしや一般社会であれ絶対数は変わらないのではないか。密着が危惧される環境はホストクラブやキャバクラだけではない。至るところにある。なのに感染率たるや、欧米の1/100から1/1000だなんて、どうして信じられようか。やはり、抗体検査に基づく市中感染率(0.03~0.17%)は、どうも怪しい??