(夏至雑景)
(6月21日撮影)

 未だ6月だというのに、もうクワガタが出ている。一部ではコスモスの花まで咲き始めたという。今年は秋の訪れが早いのだろうか。すると・・。

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 大地震は盛夏の8月に少ない。ことに内陸に少なく甚大な被害も生じていない。歴史的にも大きな地震ほど秋から春に集中して夏場には極めて少ないことが分かる。この50年間に発生したM6超の地震を列記してみよう。

★1969年08月12日、色丹島沖、M7.8
★1971年08月02日、十勝沖、M7.0
★1983年08月08日、山梨県東部、M6.0
★1984年08月07日、日向灘、M7.1
★1998年08月20日、小笠原西方、M7.0
(深発467km)
★2000年08月06日、小笠原西方、M7.2
(深発445km)
★2005年08月16日、宮城県沖、M7.1
★2009年08月09日、東海道南方沖、M7.1
★2009年08月11日、駿河湾、M6.5

 あくまで半世紀のみだが総じて少ない。内陸型は1983年の山梨県東部地震だけで、その他は全て海域での発生である。直下でないぶん深刻な被害は免れているとはいえ、どうして大地震は夏場に限って(内陸に)少ないのだろうか。

 理由は気象条件にあるのではなかろうか。夏、とりわけ8月の天候は安定しやすい。梅雨明け以降は長きに渡って晴天をもたらす。台風の接近でもない限り大き崩れることもない。寒気の南下で雷雨はあっても局所的だ。四季を通じて、こうした安定期ほど強い地震に無縁であることからも因果関係は否定できまい。

 大地震は不思議と荒天明けに多い。風雨が止み「何事もないだろう」と思える穏やかな日和に限って発生している。関東大震災は1923年9月1日だが、九州に上陸した台風が新潟沖を通過した直後、雷鳴を伴った強い風雨の収まった頃合いであった。9初旬とはいえ、まだ真夏(8月の範疇)であり、この歴史に残る被害地震もまた震源は海域(相模湾)である。

 この年は6月2日に茨城県沖で、7月13日には九州南東沖で、それぞれM7.0の強い地震があった。それが8月に入るや静かになった。天候も安定した。それも前述の如く台風の通過で一変する。安定した夏空は強い南風と不気味な積乱雲に覆われる異様な空模様に変わった。

 ある意味、今年も似た状況にある。初夏から荒れ模様で地震も多い。先月来、関東地方には緊急地震速報が相次いで発令されており、その後も日本列島を満遍なく揺らしている。梅雨明けで天地共に安定しても、まだ油断は禁物。いや、こうした只中(節目)こそが“要注意”といったところか。

《追記》

 *6月25日早朝、茨城県沖を震源にM6.2(最大震度5弱)の大きな地震があった。ワンランク下とはいえ、この先、九州南東沖であると益々似てきてしまう。まさか! はないと思うが・・。

 尚、気象庁や気象サービス各社では、今年も又、梅雨明けからの猛暑到来を予想する。だが心配なことも。地震との関わりのことだ。この半世紀で梅雨明け後(7月)が高温だったのは・・。

(東京の平均気温)

☆1978年、27.8℃
☆1994年、28.3℃
☆2001年、28.5℃
☆2002年、28.0℃
☆2010年、28.0℃

 ・・これらの年代である。

 これを地震と重ねてみよう。

★1978年06月12日、宮城県沖地震、M7.4
(液状化、ブロック塀倒壊多数、死者28人)

★1995年01月17日、阪神淡路大震災、M7.2
(兵庫県南部地震、死者行方不明、6437人)

★2003年09月26日、十勝沖地震、M8.3
(巨大地震、津波警報発令、最大震度6弱)

★2011年03月11日、東日本大震災、M9.0
(巨大地震、東日本各地に甚大な被害)

 このように、7月が猛暑の場合、1年以内に(巨)大地震に遭遇していることが分かる。対象期間が短く、あくまで推測なので、念のため・・。

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《火山性地震続く浅間山》

(写真はネットより引用)

 因みに、この数日、浅間山では火山性地震が観測されている。20日から増加し、20日は38回、21日は48回、22日は(15時迄に)24回に達した。有史以来では1783年(天明3年7月8日)の大噴火が最大規模とされる。同年には東北地方北部に位置する岩木山も噴火。アイスランドのラキ火山やグリムスヴォトン火山など、噴煙が成層圏まで及ぶ(巨大な)噴火が相次いだことから、天明の大飢饉は、こうしたことに起因したと見られている。

 現在、社会はコロナ一色にある。約100年前(1918年~)は、スペイン風邪、大震災、大恐慌、そして世界大戦へと続いた。フランス革命に代表される1700年代末期の動乱も、こうした火山噴火に端を発した冷夏と飢饉が遠因であろうと考えられている。この先、コロナも第2、第3波と移行するにつれ、一体、何が待ち受けるのだろうか。これらの合体だけは御免被りたいものだが。

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《綴ら折りで極小12連鶴》

〈一辺、1.5cm〉

「難所の回避から両端4枚をカットしても」

〈レンズ効果でやや大きく見えるものの〉

「これだけ小さくすると粗が目立つので」

「う~ん??」

「ビンに入れてゴマかすしかないか」

「<<<てへぺろ>>>」

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《参考/16連鶴》

(但し、一辺3.0cm)

 <<災厄まで繋がりませんように!>>