〈当地の開花日は3月21日だった〉
 (3月25日撮影)


(3月27日撮影)

 前回の記事と重複するが、この季節に限って大きな地震は少ない。この季節とは花見シーズンのことだ。なぜ少ないのか。合理的な説明には事欠くものの、やはり少ない。歴史的にも桜花の時期に(M7クラスの)大地震はなく、桜の散った地域から順に増える傾向にある。4年前の4月14日以降に続いた熊本地震などは典型であろう。多くは中規模とはいえ、その後は更に怖い。1900年代だけでも次の通りである。

 ●4月、桜が散った後のM6超地震
 ○続いて発生した比較的規模の大きな地震
 ◎一連の流れの中で最大の被害地震

 ●1922.04.26、浦賀水道地震、M6.8
 ○1922.12.08、島原地震、M6.8
 ○1923.06.02、茨城沖地震、M7.1
 ○1923.07.13、九州南東沖地震、M7.3
 ◎1923.09.11、関東大震災、M7.9
(犠牲者10万人超で有史以来最大の被害地震)

 ●1948.04.18、和歌山南方沖地震、M7.0
 ○1948.06.15、紀伊水道地震、M6.7
 ◎1948.06.28、福井地震、M7.1
(福井で震度6。死者行方不明合わせて3769名に達する甚大な被害)

 ●1962.04.30、宮城県北部地震、M6.5
 ○1963.10.13、択捉島沖地震、M8.5
 ◎1964.06.16、新潟地震、M7.6
(日本海側で発生した最大級の地震。被災は9県に及び犠牲者26名の他、液状化被害多数)

 あくまで20世紀に限定しているが、これだけではない。前述の如く2016年4月には熊本地震があった。これとて明らかに(桜の散った)直後といえよう。そして、中国、関東、東北、北海道へと移行している。何れも(桜花の散るのを待って)後追いしているかのようでもある。

(注)中・小規模の地震は、この時期でも発生頻度に差はない。

 今年の開花一番は東京だった。南国の宮崎や高知よりも早く3月14日には咲き始めている。管理の行き届いた基準木での観測にせよ、あまりにも早い。都市化に伴うヒートアイランド現象の影響と見られているが、それだけだろうか。

 自然界の生命体は危機を回避する能力に優れる。異変を事前に察知することで種の存続をはかる。桜は咲くのが早い分だけ散るのも早い。ならば今年は東京から揺れ始める? それも桜が散った直後に?? こうした可能性は低くとも、ナマズのお目覚めだけは誰にも分からないから怖い。

 因みに、この(3月)22日にはクロアチアの首都ザクレブを約140年ぶりとされる地震(M5.3)が襲い、ケガ人多数や建物の損壊といった被害を出している。25日には北海道東方沖の北西太平洋上でもM7.8に達する大きな地震があった。こうした地震は地球規模で伝播するもの。それも1万kmの彼方(地球外周の1/4)へ及ぶことが多い。世界がコロナ渦に戦く中で自然災害の追い討ちだけは御免被リたいものだ。

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 《参考》

 (こちらも満開になったモクレン)
 (3月26日撮影)

 この時期、もうひとつ代表的な花卉にモクレンがあるが、こちらも桜と歩調を合わせる如くに散り始める。

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 仮に、関東地方を揺らすなら、いつ頃だろうか。過去例から見ると今年の要注意日は4月上旬から中旬である。但し、関東地方の場合、最大でも震度5程度かと。あくまで首都圏であり、既に散り始めた西日本、これから咲く北日本では更に大きくなる恐れもあるので、念のため・・。

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《余談》

 コロナ渦で一年の延期になった東京五輪。各国への拡がりからして当然のことだろう。日本でも、サッカー協会会長の田嶋幸三、タレントの志村けん、阪神タイガースの藤浪晋太郎といった各々にまで及び止まるところを知らない。だが不思議なこともある。旧ソ連(社会主義)圏での発生が極めて少ないのだ。死者に至っては未だに多くの国がゼロの状態にある。

(世界の感染者数)
http://www.news24.jp/sp/archives/corona_map/index.html
(日テレニュースより)

 ◆◇これが何を意味するだろうか◆◇

(1)既にワクチンを摂取している。
(2)遺伝子的にかかりにくい民族である。
(3)少ない検査と情報が隠蔽されている。

 今や冷戦時代ではない。多くがEU加盟国であり自由主義国家でもある。(3)の可能性が最も高いとはいえ、もしや社会主義体制の時代に本人も知らぬ間にワクチンを投与されていた、なんてことはないと思うが・・。