《詐欺も進化する 劇場型の蔓延》

 先日、TVのワイドショーでは、こんな手口を紹介していた。

 ある日、駐在所勤務の警察官を名乗る男がやってくる。

 警察官「最近、元号の変更に伴い様々な詐欺が横行しています。もし『平成から令和に切り替えないと、お手持ちのキャッシュカードが使えなくなりますよ』なんて言われたら、必ずこの私に連絡して下さい。そうした事実は絶対にありませんので」

 こう言うと、この警察官は、通報先を書いたメモを置いて去っていった。

 数日後、シナリオ通りに詐欺が訪れる。事前情報を得ていただけに直ぐにそれと気付いた。その時に頭に浮かんだのが「この私に必ず連絡して下さい」のひと言だ。

 そうそう、あのお巡りさんに連絡しなければ・・。

 被害者 「今、貴方から聞いていた通りの怪しい人物が玄関先に来ています。お陰で騙されずに済みそうです。何と御礼を申し上げて良いやら」

 警察官 「いやいや職務上、当然のことをしまたですから、どうかお気遣いなく。それよりもどうでしょう。犯人逮捕に御協力頂けないでしょうか」

 被害者 「私は何を?」

 警察官 「詐欺師は現行犯で確保しなくてはなりません。言われるままに相手の要求を飲んでお金を渡してもらえないでしょうか。現金は、証拠物件としてお預かりした後、礼状を添えて近日中に必ずお返ししますから」

 こう頼まれたのでは断る理由は何もない。何せ相手は信頼の置ける警察官なのだ。

 被害者 「分かりました。どうか頑張って下さい」

 その後、いつまで待っても音沙汰はない。心配になって最寄りの警察に問い合わせたところ、そんな事実はないという。気付いた頃には時遅しで虎の子の財産は全て奪われていた。

 詐欺も進化する。そして益々、劇場型になってゆく。これまで受話器の先にしか登場しなかった警察官や弁護士役が自宅にまでやってくる。社会的地位を考えれば疑う余地はない。しかも身なりまで偽装して・・。この先、子息の重大事案をでっち上げ、白昼堂々、ガサ入れと称して根刮ぎ奪い取るような荒っぽい手口が増えるかも知れない。一体、この世の中、誰を信じればいいのだろうか。

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《折り紙》

 「サギには」

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 (鷺のつもり😋)

 「誰でもカモメ、、」

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 ↑左側のソックリなチビ助は何??
 (東京・上野、不忍池 4/4撮影)

 「じゃなくて、カモにされやすい」

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 (親子鴨)

 「巧みな話術には必ず魂胆があるもの」

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 (ニャん子、危うきに近寄らず)

 「同じ桜でも、〇〇〇を騙るサクラには、くれぐれもご注意を!」

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 (不忍池と弁天堂)

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 (満開になった上野公園の桜 4/4撮影)