今年も桜の季節がやってきた。桜前線は“北上する”の法則に反して今年も東京(3月21日開花)の早さが際立っている。長崎には敵わなかったものの西日本各地よりも早い開花だ。

 (当地の桜はまだ三分咲きだ)

イメージ 1

 (4月2日午前)

イメージ 2

 (4月3日午前)

 花見のシーズンは事件や事故が多発する。浮かれ過ぎもあるだろうが、それだけではない。車輌の暴走や残虐な事件も、この時期に限って突出して多い。鬱といった精神的疾患も、この季節には急増する。四月病、五月病など原因は様々だが、季節の変わり目は体の異変にも注意、といったところか。

 不思議なのは地震だ。有史以来、M7超の規模では約3分の2が11月から3月に集中するが、3月20日から4月中旬にかけての桜の季節にはない。次の通り全くのゼロではないものの・・

 ☆西暦416年から1519年まで該当なし

 ★1520年03月25日、永正地震、M7.0

 ★1677年04月13日、延宝八戸沖地震、M8.0

 ★1700年04月15日、壱岐対馬地震、M7.3

 ★1858年04月09日、飛騨地震、M7.0

 ★1968年04月01日、日向灘地震、M7.5

 ★2005年03月20日、福岡西方沖地震、M7,0

 ★2011年04月07日、宮城県沖地震、M7.2

 このように限りなく少ない。しかも桜の季節というより前後であった可能性が高い。2011年4月07日の宮城県沖地震だけは桜前線も東北地方の南部まで達していたと思われるが、あくまで東日本大震災の余震だ。消去法で追っても極めてゼロに近いことに気付かされる。

 (あくまで震源域に於ける開花シーズンあって遠方で発生した大地震の余波は含まない)

 自然とは良く出来たもので変化を先取りする能力に優れる。昆虫は豪雪を前に産卵位置を高くし、暴風雨では予め安全な場所に営巣する。桜などの草木も同じで、揺れ落ちないことを確信した上で咲き乱れるのか、種の保存を前提に我々にはない予知力を有するのかも知れない。

 例外は1968年4月1日に発生した日向灘地震だろうか。この時期には珍しい大地震(M7.5)でもあった。桜が咲いていたかどうかは分からない。暖冬で咲き終えていた可能性は大にせよ歴史的にも希なケースであったことに変わりはあるまい。

 この時期、厄介なのは桜の季節の前後だろうか。東日本大震災は開花の直前だった。熊本地震は花吹雪も去った直後だった。現在も異常気象の渦中にある。日向灘は南海トラフに直結するであろう大地震が危惧されて久しい。伊豆半島では有感地震さえ少なくなっている。1930年2月から5月にかけて発生した伊東周辺の群発地震も開花シーズンを挟んだ前後であった。

 桜の季節が、これまで安泰だったとはいえ、この先も安泰である保証はない。だが限りなく静かであることは推測できる。そして桜の散り始めた西日本から順に規模の大きな地震へと結び付いてゆく。

 因みに、この1週間の主な地震は、3月30日、種子島を震源に発生したM5.0が最大で震度3を観測した。今年も同様なら、桜の咲く前に揺れ? 散った後には大きく揺れる?? こんな予測は外れるに越したことはないが・・。

◇◇◇◇◇◇◇

 《折り紙》

 〈元号決定〉

イメージ 3

 「何、『冷(令)和』とな・・」

 「来年を暗示した寒そうな名前でチュウ」

 〈ブルッ、ブルー〉

イメージ 4

 「ゾウ~😱」