九州の阿蘇山では、この12日から噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)から2(火口周辺規制)に引上げている。これは「中岳第一火口から概ね1kmの範囲では噴火に伴う大きな噴石に警戒を」といった恒常的なものだが、この先はどうなるだろうか。トカラ列島が騒がしいこともあり、3年前の熊本地震も含めて、西日本一帯が動き始めたのだろうか。

 (破局噴火に関する記事)

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 (神戸大学/iRONNAより)

 このように九州の火山で破局噴火なら日本だけでも一億人が犠牲になると考えられている。神戸大学の研究グループによる学説だが、こうした見解が出るや各方面を震撼させた。

 何せ、有史以来の噴火に“破局”の概念はない。しかも“一億人以上”は日本全滅を意味する。これまでが穏やか過ぎたのか、或いは幸運にも危機を回避しただけかは不明ながら、万一なら、全てが終わることだけは確かなようだ。

 以前にも書いているので詳細は省くが、トカラ列島の破局噴火では西日本の縄文文化を埋没させた。降灰は日本全土に及んだ。恐らく東日本でも壊滅的な被害だったのではなかろうか。

 破局噴火の確率は今後100年で1%と予測する。これなら無いに等しい数値かも知れない。だが本当に安全だろうか。阪神淡路大震災は0.02から8%の(確率の)中で発生した。東日本大震災だって然りだ。熊本地震は8%だった。

 一億人以上なら、それは北海道までの被災を意味する。日本列島は南北に長い。九州から北海道は約2000kmである。この距離に及ぶなら影響は日本一国だけの問題では済まされまい。

 地図を確認して頂きたい。九州から半径2000kmなら朝鮮半島全域が、中国も極東主要都市の大半が含まれてしまう。

 (阿蘇山からの距離)

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 (半径2000km)

 ここには日本、韓国、北朝鮮で約1億8千万人が、中国極東と台湾には約4億2千万人と、合わせて約6億人が居住している。偏西風もあり全域に及ぶ可能性は低いとはいえ、最悪6億の人命に関わる深刻な事態でもあるのだ。

 しかも、これだけでは終わらない。火山灰は成層圏に達して地球全体を覆い尽くすだろう。歴史上の革命や戦乱の多くは火山噴火による飢饉に起因したとも言われている。だが破局噴火は、その比ではない。有史以前であり記録すらない。あるのは、発掘から解き明かされる、有史以前が滅亡した事実だけである。

 恐竜絶滅は小惑星の衝突が有力視される。だが火山説も根強く残る。真実は誰も知らない。日本列島では7千年から1万年に一度の頻度で破局噴火が起きているにも関わらず既に7300年が経過する。東日本大震災は“よもや”の渦中であった。ならば我々は、次の“よもや”が破局噴火でないことを祈るしかないのだろうか。

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 《折り紙》

 〈アジアの巨像も真っ青に〉

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(※尻尾は後付け)

 習近平 「北京も上海も全滅?!・・😰」

 文在寅 「・・・・😱」