東日本大震災から早くも8年。いつの世も人間社会には大地震が立ちはだかる。地震列島に居住する以上、避けられないとはいえ、自然は前兆を捉えることさえ許さないのだろうか。
〈大地震前兆、デマか真実か(2)〉
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35353857.html
〈大地震前兆、デマか真実か(3)〉
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35994443.html
地震予知には科学と宏観がある。多額の予算を注ぎ込んだ科学は未だに成果をあげられず、これまで否定的だった宏観にも、多くの専門家が取り組むようになった。
言うまでもなく「宏観」とは、日常の自然から導き出す予測のことだが、これがなかなか難しい。異変のパターンに決まりはなく、何れに対する反応なのか識別出来ないからだ。
豪雪の前年、昆虫は営巣位置を高くすることで知られる。自然と共生する生命体は危機を前以て察知することで種の存続を計る。しかし残念ながら人間には出来ない。科学が本能を喪失させたのか、実は退化したのかはともかく、この分野では普段から見下している下等生物の方がずっと進んでいるようだ。
カラスが激しく鳴いたとしよう。人は災を疑う。だが実際は縄張り争いであり、天敵たる猛禽類の侵略であり、人間に対する威嚇だったりする。宏観は、これらを排除して成り立っが、現代社会の雑音によって妨げられてしまう。
草木でも同じだ。地震も大きくなるほど枝や葉を激しく揺する。でも数分の辛抱である。嵐なら、さらに大きな振幅で長時間に渡って耐えねばならない。脅威は、人間には地震でも、自然界では後者となる。ならば、鳥獣や昆虫、草木であれ、自然界の異変が地震の前触れか否かは思考を転換しない限り判別できない。
これ迄、大きな揺れを前にして気付いたことだが、セミや秋虫の鳴き声が数分に渡って途絶えたなら地震であることが多い。この時間が長いほど揺れは大きい。短いサイクルで繰り返すなら嵐(雷雨)の前触れである可能性が高い。
鳥類はどうか。何らかのシグナルは発するにせよ、カラスだけは掴み所がない。あの3月11日、慌てて電柱にしがみつく愚生を横目に我れ関せずとばかりに生ゴミをつついでいた。やはり進化したカラスのこと、脆弱な人間と違って我が身の安全を確信していたのかも知れない。
人間にも、その一端を垣間見ることが出来る。神戸地区では、あの阪神淡路震災まで、ここだけは安全(地震はない)とする割合が全国一高かったそうだ。ならば当然、地震保険など誰も入っていないかと思いきや、そうではない。加入率の高さでも神戸が全国で一番だったという。
生命体には、種の存続を計るべく、異変を事前に察知する機能が内在されている。人間にも備わっているが、プログラミングの劣化(退化)から機能不全に陥り、識別不能の状態にあるのではないか。本能は嘘をつかない。
◇◇◇◇◇◇◇
因みに、歴史に残る大地震の多くは、台風や発達した低気圧、強い季節風といった荒天明けに発生している。奇しくも、昨日から今日と、爆弾低気圧の通過によって全国的に大荒れの様相にある。この先一週間程度は、穏やかな日に限って、やや強い地震が増えるかも知れない。
★〈天候(気圧)の変わり目は大地震の厄日〉
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/36209197.html
〈明日(3月12日)9時の予想天気図〉
※東日本大震災の直前(2011年3月10日)も、こうした気圧配置(★の記事内に添付)であったことをお忘れなきよう。
〈大地震前兆、デマか真実か(2)〉
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35353857.html
〈大地震前兆、デマか真実か(3)〉
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35994443.html
地震予知には科学と宏観がある。多額の予算を注ぎ込んだ科学は未だに成果をあげられず、これまで否定的だった宏観にも、多くの専門家が取り組むようになった。
言うまでもなく「宏観」とは、日常の自然から導き出す予測のことだが、これがなかなか難しい。異変のパターンに決まりはなく、何れに対する反応なのか識別出来ないからだ。
豪雪の前年、昆虫は営巣位置を高くすることで知られる。自然と共生する生命体は危機を前以て察知することで種の存続を計る。しかし残念ながら人間には出来ない。科学が本能を喪失させたのか、実は退化したのかはともかく、この分野では普段から見下している下等生物の方がずっと進んでいるようだ。
カラスが激しく鳴いたとしよう。人は災を疑う。だが実際は縄張り争いであり、天敵たる猛禽類の侵略であり、人間に対する威嚇だったりする。宏観は、これらを排除して成り立っが、現代社会の雑音によって妨げられてしまう。
草木でも同じだ。地震も大きくなるほど枝や葉を激しく揺する。でも数分の辛抱である。嵐なら、さらに大きな振幅で長時間に渡って耐えねばならない。脅威は、人間には地震でも、自然界では後者となる。ならば、鳥獣や昆虫、草木であれ、自然界の異変が地震の前触れか否かは思考を転換しない限り判別できない。
これ迄、大きな揺れを前にして気付いたことだが、セミや秋虫の鳴き声が数分に渡って途絶えたなら地震であることが多い。この時間が長いほど揺れは大きい。短いサイクルで繰り返すなら嵐(雷雨)の前触れである可能性が高い。
鳥類はどうか。何らかのシグナルは発するにせよ、カラスだけは掴み所がない。あの3月11日、慌てて電柱にしがみつく愚生を横目に我れ関せずとばかりに生ゴミをつついでいた。やはり進化したカラスのこと、脆弱な人間と違って我が身の安全を確信していたのかも知れない。
人間にも、その一端を垣間見ることが出来る。神戸地区では、あの阪神淡路震災まで、ここだけは安全(地震はない)とする割合が全国一高かったそうだ。ならば当然、地震保険など誰も入っていないかと思いきや、そうではない。加入率の高さでも神戸が全国で一番だったという。
生命体には、種の存続を計るべく、異変を事前に察知する機能が内在されている。人間にも備わっているが、プログラミングの劣化(退化)から機能不全に陥り、識別不能の状態にあるのではないか。本能は嘘をつかない。
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因みに、歴史に残る大地震の多くは、台風や発達した低気圧、強い季節風といった荒天明けに発生している。奇しくも、昨日から今日と、爆弾低気圧の通過によって全国的に大荒れの様相にある。この先一週間程度は、穏やかな日に限って、やや強い地震が増えるかも知れない。
★〈天候(気圧)の変わり目は大地震の厄日〉
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/36209197.html
〈明日(3月12日)9時の予想天気図〉
※東日本大震災の直前(2011年3月10日)も、こうした気圧配置(★の記事内に添付)であったことをお忘れなきよう。