今日12月14日は赤穂浪士の討入りの日(旧暦)である。この時代は近年と似た状況にあるといわれる。社会的背景のみならず自然現象まで良く似ているのだ。
昨年来、日本列島の南岸(主に東海沖から伊豆諸島付近にかけて)を流れる黒潮に12年ぶりの大蛇行が観測されている。エルニーニョ現象も発生し来春まで続きそうな気配だ。こうした中では、魚群の回遊異変のみならず、南岸低気圧の影響から太平洋側でも降雪量が多くなる傾向にある。
(エルニーニョの発生予想期間)
地震活動に関してはどうだろう。こうした影響はないのだろうか。1975年以降、黒潮の大蛇行は6回あるが、この間にあった比較的大きな地震を見てみよう。
《黒潮の大蛇行年代》
★期間中に発生の主な地震
△参考、火山噴火
《1975年08月~1980年03月》
★1978年01月14日、伊豆大島近海地震、M7.0
★1978年03月07日、東海道南方沖、M7.2
★1978年03月23日、択捉島南東沖、M7.0
★1978年03月25日、択捉島南東沖、M7.3
★1978年06月12日、宮城県沖地震、M7.4
★1978年12月06日、択捉島付近、M7.2
△1977年08月07日~有珠山噴火
△1978年07月29日~桜島噴火
△1979年06月13日~阿蘇山噴火
《1981年11月~1984年05月》
★1982年03月21日、浦河沖地震、M7.1
★1982年07月23日、茨城県沖で地震、M7.0
★1983年05月26日、日本海中部地震、M7.7
★1983年06月21日、青森県西方沖、M7.1
★1983年08月08日、山梨県東部地震、M6.0
★1984年01月01日、三重県南東沖、M7.0
★1984年03月06日、鳥島近海で地震、M7.4
△1983年10月13日~三宅島噴火
《1986年12月~1988年07月》
★1987年03月18日、日向灘で地震、M6.6
★1987年05月07日、日本海北部で地震、M7.0
★1987年12月17日、千葉県東方沖地震、M6.7
△1986年11月15日~三原山噴火(全島避難)
△1986年11月23日~桜島噴火
《1989年12月~1990年12月》
★1989年11月02日、三陸沖で地震、M7.1
△1989年07月13日~伊東沖海底火山
△1990年05月頃~雲仙岳噴火
《2004年07月~2005年08月》
★2004年9月05日、紀伊半島南東沖地震、M7.3
★2004年10月23日、新潟県中越地震、M6.7
★2004年11月29日、釧路沖で地震、M7.0
★2005年03月20日、福岡県西方沖地震、M7.0
★2005年08月16日、宮城県沖で地震、M7.1
△特になし
※《2013年07月~2014年04月》=小蛇行?
★2013年04~三宅島近海で群発、最大震度5
★2013年10月26日、福島県沖で地震、M7.1
△2013年08月頃~桜島噴火
△2014年09月27日~御嶽山噴火
《2017年08月~現在》
このように、黒潮大蛇行の年代には、僅かな期間に集中して発生している。しかも、伊豆諸島周辺のみならず、東海道南方沖、三重県南東沖、紀伊半島南東沖といった「厄介」な場所にも及んでいることが分かる。厄介とは南海トラフ型の巨大地震が危惧される領域のことだ。
また、火山活動との関わりも否定できない。黒潮の異変が、地震活動に加えて、火山活動まで活発化しているようにも見える。火山噴火の年代、噴火被害の時期まで一致するのだ。
大蛇行は、1944年にも(秋頃まで)あったとみられる。この年は、12月07日に南海トラフ型たる昭和東南海地震(M8.4)があり、その後、三河地震(1945年01月13日、M6.6)、昭和南海地震(1946年12月21日、M8.4)へと続いてゆく。やはり、黒潮の大蛇行と、地震・火山は繋がっているのだろうか。
戻って、赤穂浪士の討入りは、元禄15年12月14日(1703年01月30日)とされ、いずれの物語も降り積もる雪景色の下に描かれている。真実の有無はともかく、この年は関東地方に甚大な被害を与えた元禄地震の年でもある。ならば、この年も黒潮の大蛇行あり、大雪に元禄地震、宝永地震を経て富士山の大噴火(1707年)に至っていたとしても不思議ではあるまい。
大地震は年末(12月)に多い。太平洋側に雪を降らせる時期に多い。黒潮が大蛇行するなら更に多い。エルニーニョとラニーニャ現象の狭間に限って多い。歴史に残る大地震は、こうした(エルニーニョとラニーニャの)只中でのみ発生している。
(エルニーニョとラニーニャの狭間で発生する大地震)
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35180144.html
いや、寺田寅彦の名言に習い「天災は忘れた頃に・・」が一番、といったところか。
◇◇◇◇◇◇◇
因みに、12月11日、アルゼンチン東方の南大西洋を震源にM7.1の強い地震が発生した。こうした規模の場合、地球外周4分の1(約1万kmの間隔)に伝播することが多い。年内には中南米や南太平洋にも波及しそうだ。その後、日本列島から約1万km(南太平洋や南欧から中東の領域)に及ぶなら、1月から2月にかけてが危険日かも知れない。
昨年来、日本列島の南岸(主に東海沖から伊豆諸島付近にかけて)を流れる黒潮に12年ぶりの大蛇行が観測されている。エルニーニョ現象も発生し来春まで続きそうな気配だ。こうした中では、魚群の回遊異変のみならず、南岸低気圧の影響から太平洋側でも降雪量が多くなる傾向にある。
(エルニーニョの発生予想期間)
地震活動に関してはどうだろう。こうした影響はないのだろうか。1975年以降、黒潮の大蛇行は6回あるが、この間にあった比較的大きな地震を見てみよう。
《黒潮の大蛇行年代》
★期間中に発生の主な地震
△参考、火山噴火
《1975年08月~1980年03月》
★1978年01月14日、伊豆大島近海地震、M7.0
★1978年03月07日、東海道南方沖、M7.2
★1978年03月23日、択捉島南東沖、M7.0
★1978年03月25日、択捉島南東沖、M7.3
★1978年06月12日、宮城県沖地震、M7.4
★1978年12月06日、択捉島付近、M7.2
△1977年08月07日~有珠山噴火
△1978年07月29日~桜島噴火
△1979年06月13日~阿蘇山噴火
《1981年11月~1984年05月》
★1982年03月21日、浦河沖地震、M7.1
★1982年07月23日、茨城県沖で地震、M7.0
★1983年05月26日、日本海中部地震、M7.7
★1983年06月21日、青森県西方沖、M7.1
★1983年08月08日、山梨県東部地震、M6.0
★1984年01月01日、三重県南東沖、M7.0
★1984年03月06日、鳥島近海で地震、M7.4
△1983年10月13日~三宅島噴火
《1986年12月~1988年07月》
★1987年03月18日、日向灘で地震、M6.6
★1987年05月07日、日本海北部で地震、M7.0
★1987年12月17日、千葉県東方沖地震、M6.7
△1986年11月15日~三原山噴火(全島避難)
△1986年11月23日~桜島噴火
《1989年12月~1990年12月》
★1989年11月02日、三陸沖で地震、M7.1
△1989年07月13日~伊東沖海底火山
△1990年05月頃~雲仙岳噴火
《2004年07月~2005年08月》
★2004年9月05日、紀伊半島南東沖地震、M7.3
★2004年10月23日、新潟県中越地震、M6.7
★2004年11月29日、釧路沖で地震、M7.0
★2005年03月20日、福岡県西方沖地震、M7.0
★2005年08月16日、宮城県沖で地震、M7.1
△特になし
※《2013年07月~2014年04月》=小蛇行?
★2013年04~三宅島近海で群発、最大震度5
★2013年10月26日、福島県沖で地震、M7.1
△2013年08月頃~桜島噴火
△2014年09月27日~御嶽山噴火
《2017年08月~現在》
このように、黒潮大蛇行の年代には、僅かな期間に集中して発生している。しかも、伊豆諸島周辺のみならず、東海道南方沖、三重県南東沖、紀伊半島南東沖といった「厄介」な場所にも及んでいることが分かる。厄介とは南海トラフ型の巨大地震が危惧される領域のことだ。
また、火山活動との関わりも否定できない。黒潮の異変が、地震活動に加えて、火山活動まで活発化しているようにも見える。火山噴火の年代、噴火被害の時期まで一致するのだ。
大蛇行は、1944年にも(秋頃まで)あったとみられる。この年は、12月07日に南海トラフ型たる昭和東南海地震(M8.4)があり、その後、三河地震(1945年01月13日、M6.6)、昭和南海地震(1946年12月21日、M8.4)へと続いてゆく。やはり、黒潮の大蛇行と、地震・火山は繋がっているのだろうか。
戻って、赤穂浪士の討入りは、元禄15年12月14日(1703年01月30日)とされ、いずれの物語も降り積もる雪景色の下に描かれている。真実の有無はともかく、この年は関東地方に甚大な被害を与えた元禄地震の年でもある。ならば、この年も黒潮の大蛇行あり、大雪に元禄地震、宝永地震を経て富士山の大噴火(1707年)に至っていたとしても不思議ではあるまい。
大地震は年末(12月)に多い。太平洋側に雪を降らせる時期に多い。黒潮が大蛇行するなら更に多い。エルニーニョとラニーニャ現象の狭間に限って多い。歴史に残る大地震は、こうした(エルニーニョとラニーニャの)只中でのみ発生している。
(エルニーニョとラニーニャの狭間で発生する大地震)
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35180144.html
いや、寺田寅彦の名言に習い「天災は忘れた頃に・・」が一番、といったところか。
◇◇◇◇◇◇◇
因みに、12月11日、アルゼンチン東方の南大西洋を震源にM7.1の強い地震が発生した。こうした規模の場合、地球外周4分の1(約1万kmの間隔)に伝播することが多い。年内には中南米や南太平洋にも波及しそうだ。その後、日本列島から約1万km(南太平洋や南欧から中東の領域)に及ぶなら、1月から2月にかけてが危険日かも知れない。