今年は冬の訪れが遅い。北国の札幌でさえ、まだ(11月19日現在)初雪が観測されていない。過去最遅は1890年の今日(11月20日)だそうだが、一体、どうなっているのだろうか。

*〈11月20(本日)初雪を観測〉

(札幌市で初雪の遅いランキング)

(01)11月20日、1890年
(02)11月18日、2012年
(02)11月18日、1886年
(04)11月14日、2011年
(04)11月14日、1922年
(04)11月14日、1916年
(07)11月12日、2006年
(07)11月12日、1962年
(07)11月12日、1927年
(10)11月11日、1973年
(10)11月11日、1958年

 これまでで最も遅いのは1890年の11月20日である。今年は今日で並んだことになる。しかも、ただ遅いだけではない。こうした年代に限って大地震が多いのも気になるところだ。

 日本列島は世界有数の地震多発地帯ではあるが、巨大(M8クラス)地震は海洋型であり、内陸で起きることは滅多にない。直近では1891年の『濃尾地震』まで遡らなくてはならない。この地震は1890から91年にかけての暖秋暖冬を後追いする如くに発生している。

 『濃尾地震は、1891年10月28日6時38分50秒に発生した。震源は、岐阜県本巣郡西根村付近。規模は、震央距離と震度との関係など当時のデータから後にM8.0とも推定され、アメリカ地質調査所 (USGS) でもM8.0としている。根尾谷断層帯が活動した典型的な内陸地殻内地震であり、これは日本の陸域で発生した地震としては観測史上最大とされる』

 (以上、wikipediaより)

 降雪の遅い順に2番目以降(年代が接近している場合は除く)でも次の通りだ。

☆2012年12月07日、三陸沖で地震、M7.4
☆2013年02月02日、十勝地方南部、M7.0

★2011年03月11日、東日本大震災、M9.0

☆1923年06月02日、茨城県沖で地震、M7.0
☆1923年07月13日、九州南東沖地震、M7.3
☆1923年09月01日、関東大震災、M7.9

☆2007年03月25日、能登半島地震、M6.9
☆2007年07月16日、新潟中越沖地震、M6.7

☆1963年10月13日、択捉沖地震、M8.3

☆1974年05月09日、伊豆半島沖地震、M6.9

☆1958年11月07日、択捉島沖地震、M8.3

(注)東日本大震災だけは、発生年代の一致も、暖冬の事後ではなく事前であった。

 このように、2011年の東日本大震災を除けば、北日本が暖冬傾向で始まった直後に大地震に見舞われていることが分かる。あくまで札幌を起点に見ているが、寒暖に関係なく冬の訪れ(初雪)にバラツキのある本州以南に比べて、より顕著に現れるのではなかろうか。

〈年の瀬(師走)には巨大地震が忍び寄る〉
https://blogs.yahoo.co.jp/rohitigu/35954068.html
(過去記事↑)

 間もなく師走。11月から12月は歴史的にも最も大地震の発生しやすい季節でもある。地震は来ないと思って来るより、来ると思って来ない方が、どれだけ幸せのことか。防災の日は9月でも、防災が必要なのは、これから年末であることをお忘れなく。

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 因みに、中南米グアテマラにあるフエゴ火山で、また大きな噴火があった。今年は6月3日に噴火し、火山灰等を含んだ噴煙を海抜10,000mまで噴き上げ、火砕流が周辺の集落を直撃して死者113人、行方不明者332人といった甚大な被害を出したばかりだ。

 《グアテマラ・フエゴ山》

(標高3763mで富士山ソックリの火山)

イメージ 1

 (EPA時事より)

 関連性は不明ながら、この噴火から間もない6月18日、大阪でも最大震度6弱の大地震に襲われている。鳴動は伝播するもの。時として地球の裏側にも及ぶ。この噴火が新たな火種にならねば良いが・・。